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「衣笠祭典」開催 「125%」の学園祭閉幕

■「あったかくておいしい」 模擬店・フリマ・縁日企画盛況

衣笠祭典では寒空の下、さまざまな団体が温かい食事を提供した。本学ボクシング部は、寒い中温まれるよう「しょうゆ」と「とんこつ」の2種類のラーメンを用意。朝から多くの人が並んだ。

商品の売れ行きもだんだん良くなり「売り切りたい」と笑顔を見せるのは部長の竹内心菜さん(法2)。2種類とも購入した夫婦は「あったかくておいしい」とコメントした。

湯気の中、ラーメンを調理する学生

昼過ぎの衣笠は、訪れる人が増してにぎわいを見せていた。初出店を果たした農業・園芸サークル「きぬがさ農園Kreis(クライス)」は豚汁うどんを提供。学園祭の規定上、自前の作物を調理に用いることはできなかったが、「農園部が本気で作る豚汁うどん」で野菜のおいしさを届けた。

期待を上回る売れ行きに、代表の中鉢大晴さん(文2)は「スープが追いつかない」と笑みを浮かべた。本気で作る一杯が以学館前を行き交う来場者の心を温めた。

豚汁うどんを提供するクライスの学生

フリーマーケット企画には8団体が出店し、多くの客が店先で足を止めていた。陶芸部は、部員が制作した作品を販売した。部長の藤井辰樹さん(文3)は「多くの人に楽しんでいただいている。売れ行きは良い」と笑顔を見せ、「自分たちが普段作っているものを見てもらえるだけでもうれしい」と感想を述べた。

自身が制作した「カップアンドソーサー」を持つ藤井さん。持ち手にこだわったという

(国島、原田、星野)

■子どもたちと漢字楽しむ 衣笠Labo企画

漢字研究で知られる白川静さんの業績を基に設立された本学の白川静記念東洋文字文化研究所が、学生会館1階で中国の甲骨文字や青銅器を展示した。甲骨文字などについて同研究所の研究員が説明。学生ボランティアはワークショップを行った。

学生ボランティアの小幡理恵子さん(法3)は「漢字に興味を持ってもらえれば」と語る。
参加者は研究員による展示物についての説明を聞くだけでなく、自分の名前や好きな漢字を短冊やしおりにしたり、漢字の形をアイロンビーズで作ったりする体験をした。

同研究所は、本学で漢字について研究し2006年に96歳で没した白川静名誉教授の志を継ぐ団体。かつて教授が行っていた、漢字の魅力を伝える活動を今につなげている。

アイロンビーズを使ったワークショップ

(国島)

■大きな盛り上がりを見せたエンディング

エンディング企画が中央ステージで行われ、チアダンスサークル「BLENDERS」とストリートダンスサークル「舞style」がパフォーマンスした。

BLENDERSは、華麗なダンスを披露し、会場からは大きな歓声が上がった。また、火が噴き出す演出も行われ、観客は大いに盛り上がった。

華麗なダンスを披露するBLENDERS

続く舞styleのパフォーマンスでは、多くの部員による迫力のあるダンスが演出された。観客からは部員の名前を叫ぶ声などが聞こえ、披露後、銀テープが空を舞い、会場は熱気に包まれた。

エネルギッシュなダンスを見せる舞style

舞styleの塩田悠真さん(法3)は「皆の顔が生き生きしていて楽しそうだった。観客も楽しそうに見てくれて、とても気持ちよく踊れた」と振り返った。同団体の田上陽菜さん(映3)は「ステージに向けては3カ月ほど練習してきた。練習してきたことを形にできて、解放感がある」とコメントした。

エンディング後、フィナーレ企画が行われ、存心館など中央広場周辺の建物にプロジェクションマッピングによるデジタル掛け軸が投影された。演出に合わせ、篠笛奏者の八木繁さんが演奏した。会場は荘厳な雰囲気で、来場者は息をのんで演出を見守った。

中央広場前を彩るデジタル掛け軸

(室山、八木、星野)

 

辰野佑翔・学園祭実行委員会事業統括官の話 学園祭テーマ「125%」を体現する素晴らしい学園祭だった。全学行事だからこそ、立命館大学の学生文化を多くの人に発信することができた。今年、学園祭実行委員会は「学びと成長」「挑戦と成長」を掲げ活動してきた。この思いはテーマ「125%」にも込めた。125周年を記念する年に、125%で一致団結して楽しめたと思う。そうした意味でも、学園共創活動の一環として「デジタル掛け軸」を大学と連名で行えた意義は大きい。全ての学生が参画できた学園祭だった。

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