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お腹と心を満たす学生版こども食堂「ごはんや1MEEAT」

11月28日、スウィングキッチンYour(京都市右京区)にて学生企画「ごはんや1MEEAT」が開催された。

「ごはんや1MEEAT」とは、学生版こども食堂として、支援を必要としている学生に手頃な価格で肉料理を提供する企画。毎月第4木曜日に開催されており、今回で5回目の開催となる。本企画は、本学法学部4回生の上田寛人さんの「学生に低価格で美味しい食事と楽しく過ごせる場を作りたい」という一声から始まった。

スウィングキッチンYour

「1種類のメニュー」「出会い」「お肉」「食べる」の4つをテーマに名付けられた本企画は、上田さんのバイト先である「SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN」(京都市左京区)の全面協力のもとに実現した。企画に賛同し協力を行っている店長の大村明江さんは、学生に「食」の部分を整えてほしいと語る。「食べることは生活の中でとてもベーシックな部分。お腹が空いていたら勉強にも集中できないし、体力もつかない。まずはお腹いっぱい食べて、心も満たされてから、楽しい学生生活を送ってほしい」と企画への思いを述べた。

調理をする上田さん(右)と店長の大村さん(左)

開催する中で、苦労する点も多かったという。「通常のこども食堂であれば支援があるのに、学生への支援になると途端に支援の声がなくなる。近年のパパ活などによる大学生への世間のイメージと実情の差が大きい」と大村さんは語る。「米や肉などの材料は支援をいただける回もあるがそれ以外の部分ではなかなか進まない。もっと一般の人に周知してもらい支援の輪を広がれば、将来的には料理の無料提供や生活用品の無料配布なども可能だと思う」と期待を込めた。

11月のメニューは「ポークスペアリブ」。食べだしたら止まらないバーベキューソースがたっぷりとかかった骨付き肉を、豪快に直接手で食べるという贅沢な一品だ。

11月のメニューである「ポークスペアリブ」(ライス・スープ付)

初回から利用しているという粕山未生さん(文4)は「この量をこの価格で提供してくれることはありがたい。ここに来ることが毎月の楽しみになっている」と語った。また、粕山さんの後輩である小林響さん(文2)は「下宿だとこういう肉料理はなかなか作らないのでがっつりと肉料理を食べることができて嬉しい」と笑みを浮かべ、「今後も続けていってほしい」と今後の開催へ期待を述べた。

来店者は料理を食べながら会話を楽しんだ

11月の開催を振り返り、発起人かつ運営メンバーである上田さんは「今回は先月から継続してきてくださったお客様もいた。初見のお客様も増えたと思う」と前回からの成長を述べ、「来月はクリスマスの季節にちなんだ料理を準備しているので、ぜひ食べに来てほしい」と来月の開催へ意気込んだ。

また大村さんは「新たに今回は焙煎コーヒー豆のお店からのご支援もあり、これがかなり人気だった。今後も1MEEATを続けていくために、こういった支援をもっともっと増やしていけたらと考えている」と語る。そして利用者に向け、「友人や先生、ないしは近所の人などに1MEEATの存在を広めていってほしい」と呼び掛けた。

(篠原)

■ごはんや1MEEAT

日時:毎月第4木曜日

場所:スウィングキッチンYour(本学衣笠キャンパス敬学館横)

注意事項:学生証掲示で500円引き

※1月からSAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN(〒603‐8345 京都府京都市左京区   東門前町523‐1)にて毎月第3日曜日19時から開催

公式Instargram:https://www.instagram.com/gohanya1meeat?igsh=ZzFiZmV5ZzZwaTFx

■SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN

公式Instargram:https://www.instagram.com/kyoto_tamayuran?igsh=bG1kaXpxd21ubnh5

お店の外観
防空壕を活かした空間になっている

 

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