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2018年 セ・リーグ新人王 東克樹 独占インタビュー

「今シーズンの目標に二年連続二桁勝利を掲げる」

ベイスターズ球場(神奈川県横須賀市)では、沖縄でのキャンプを控え多くの選手が自主トレに励んでいた。そんなベイスターズ球場に隣接する青星寮で、横浜DeNAベイスターズの東克樹選手に取材をすることができた。東選手は本学文学部の卒業生で、昨シーズンは、11勝5敗、リーグ2位の防御率2.45という成績を残し、最優秀新人賞を受賞した。

(取材日 1月21日  聞き手 森島)

―まずは最優秀新人賞の受賞おめでとうございます。

ありがとうございます。

―昨年の沖縄での春季キャンプで、シーズンの目標をお聞きしました。その時掲げた目標は、二桁勝利、先発ローテーション入り、新人王。それらの目標を全て達成する活躍を見せました。振り返って、プロ一年目のシーズンはいかがでしたか。

とても充実したプロ1年目を過ごすことができたと思います

―目標に対してどのくらいの自信があったのでしょうか。

全くありませんでした。しかし目標を設定するということはとても大事なことだと思うので、高い目標を立てました。

―新人選手では、唯一のオールスターゲーム出場。2回33球無失点という結果でしたが、緊張されましたか。

オールスターゲームは、シーズン戦とはまた違った雰囲気なので、かなり緊張しました。

 

―オールスターゲームで親交を深められた選手はいらっしゃいましたか。

阪神タイガースの糸原健斗さんや岩貞祐太さんです。特に話したのは糸原健斗さんですかね。

―ともに年上の選手ですが、先輩選手にも遠慮しないタイプですか。

聞きたいことがあれば聞きに行きます。

―本学出身で、プロ野球界で活躍されている選手は何名もいらっしゃいますが対戦されましたか。

昨年の3月のオープン戦と、6月のセ・パ交流戦で、オリックスバファローズの山足達也さん(産業社会学部2016年卒)と対戦しました。交流戦のオリックス戦は、散々な結果だったので、対戦結果は覚えてないですね。(交流戦での山足達也選手との対戦結果は、四球、捕併殺でした)

―本学出身のプロ野球選手とは、連絡は取られますか。

立命の先輩とは、連絡はあまり取らないです。たまに読売ジャイアンツの桜井俊貴さん(法学部2016年卒)と連絡を取るぐらいです。

―昨年のドラフト会議で本学から辰己涼介さんが東北楽天ゴールデンイーグルスに指名されましたが、意識はされていますか。

交流戦かオープン戦でないと、あまり対戦する機会はないと思いますが、対戦した時には打たれたくはないです。

―昨シーズンの登場曲についてお聞きします。昨シーズンは、Queenの「Don’t Stop Me Now」を登場曲にされていましたが、なぜその曲にしたのですか。

元々登場曲は、誰もが知っている曲、誰もが聞いてわかるような曲にしたいと思っていました。この曲を聞いた時に、「これだ!」と思い、登場曲に使うことを決めました。曲を決めた後に、歌詞を見たのですが、とても良い歌詞でした。

―Queenのファンではないのですね。

はい。でも、話題の映画「ボヘミアンラプソディー」は観に行って、とても感動しました。

―昨シーズンの巨人戦、5勝0敗、防御率1.33という好成績でしたが、得意意識はありましたか。

一戦一戦必死にプレーした結果、たまたまそのような成績になっただけなので、得意意識はありませんでした。気持ち的な余裕も全くなかったです。

―昔、巨人ファンだったとお聞きしたのですが、だからこそ力が入ったということですか。

いえ、本当に偶然そのような結果になりました。

―東京ドームのマウンドが投げやすかったということでしょうか。

どちらかというと、投げにくかったですね。ジャイアンツの応援は凄いですし、ドーム球場だと応援が響くので、圧倒されますね。

バッティングが好きという東投手

―昨シーズンの対右打者、対左打者の被打率を見ると、対右打者が.220、対左打者が.242となっています。一般的に、左投手は右バッターに相性が悪いといわれている中で、右打者を抑えることができていることについてどのように思われていますか。

しっかり緩急を使えていることと、チェンジアップが右打者に対して外に逃げていく軌道なので、この2点が右打者を抑えることができている要因ではないかと思います。

 

―昨年の取材時に、得意な球種はチェンジアップとお聞きしましたが、そのボールはプロでも通用しましたか。

通用したかどうかは自分では分からないですが、自分の思い通りには投げられています。

―昨シーズン実際に対戦した打者の中で、一番怖かった打者は誰ですか。

ビシエド選手(中日ドラゴンズ)です。

―理由を教えてください。

スイングの軌道であったり、パワーであったりだとかですね。一番打たれた印象があります。

―昨年の取材で、バッティングが好きとお聞きしましたが、打席に立ってみていかがでしたか。

やはり、プロの投手の球は凄いなと感じました。球の伸びや、変化球のキレがそれまでのアマチュアとは全然違いました。

―投手は、打撃練習もしますか。

します。バント練習がメインですが、その後に打撃練習をします。打撃練習はチームの強制練習ではなく、やるかやらないかは自分次第なので、打てるようになりたかったら打つという感じです。登板日以外の日で、やっています。

―プロ野球といえば、応援歌も魅力の一つですが気に入っている応援歌はありますか。

自分が投げているときは、集中していて相手の応援歌は聞こえません。味方打線の攻撃を待っている間に応援歌が聞こえてくるのですが、横浜DeNAベイスターズのチャンステーマが好きですね。

「グラブにはゲン担ぎのマークが」

―シーズンを過ごす中で感じたプロの凄いところはどんなところですか。

1年間先発ローテーションを守り抜く大変さ、体のメンテナンスの部分でかなり気を使わなければならないところです。

―プロ野球とそれまでの野球では、どのような違いを感じましたか。

今までは短い期間のリーグ戦など、勝負の期間が短かったのですが、プロ野球は一年を通しての勝負なので、常に順位も関わってきますし、一年間気を抜けない部分が違いました。

―グローブについてお聞きします。グローブに「うんち」マークと白星マークがついているとお聞きしましたが、その意味は何ですか。

金運と白星という意味を込めて、着けています。

―その効果は実感できましたか。

ゲン担ぎなので、グローブに付けているだけで効果はあったと思います。

―ウィルソンのグローブを使われているのはなぜですか。

グローブの革の質がとても良いので気に入っています。大学時代からウィルソンのグローブを使っています。

―今年のキャンプのテーマはどのように考えていますか。

テーマは「徐々に」です。いきなり良い所を見せようとアピールするのではなく、自分のペースで焦らずしっかりと調整していこうと思っています。

―最後に、今シーズンの目標を教えてください。

今シーズンの目標は、二年連続二桁勝利です。

PROFILE 東 克樹

1995年11月29日生まれ。三重県出身。左投げ左打ち。愛知工業大名電高から立命館大を経て、2017年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。開幕から先発ローテーションに加わると、11勝5敗の成績を残し、最優秀新人賞を受賞した。

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