文化・芸術

「NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城」開催 二条城の夜を彩る【文化ガイド】

昨年10月27日から12月3日にかけて元離宮二条城(京都市中京区)にて「NAKED FLOWERS 2023 秋世界遺産・二条城」が開催された。本企画は、クリエイティブカンパニー「ネイキッド」が送る花の体験型アート展「NAKED FLOWERS」で表現されてきた「花実」を紅葉と組み合わせ「秋のお花見」とし、そこに「生け花」を取り入れることで日本文化発信の一助になるとして企画された。城内では、修学旅行生や外国人観光客など幅広い層の来場者が見られた。

生け花アート「秋燈の道」で展示された本学学生の作品(写真右)

プロジェクションマッピング「松宵の音」が投映された唐門を通り抜けると「秋燈の道」が現れる。この道には、本企画のテーマの一つである「生け花」の展示が行われており、本学池坊いけばな同好会に所属する学生の作品も3点出展され、来場者が足をとめて撮影する様子が見られた。

プロジェクションマッピング「秋花爛漫」

さらに足を進めると内堀のプロジェクションマッピング「秋花爛漫」が目に入ってくる。ネイキッドが一番の見どころと語るこのプロジェクションマッピングは、石垣に映し出された映像が水面に反射し、二段階の美しさを味わうことができる。X(旧Twitter)で本企画を知り友人と来場したという観光客は、この光景が一番印象に残っているという。「堀に映し出された映像にも感動したが、水面に反射した映像を見つけたときには思わず声が出た。一つの作品で一度だけでなく、二度楽しむことができて楽しかった」と笑顔を見せた。

紅葉がライトアップされた「秋色の道」

また、城内には着物姿で訪れた観光客が多く見られ、紅葉ライトアップが行われた「秋色の道」では着物姿を撮影しあう恋人たちの様子が見られた。二条城のライトアップに毎年来場しているという女性二人組は「良い機会だと思い、紅葉に合わせて着物を着用したが、城内の雰囲気と合わさってとても良い写真を撮影できた」と喜びの表情を見せた。

「花見月夜」のプロジェクションマッピングに見入る来場者

台所前庭にたどり着くと、そこには「花あそび」をテーマにしたインタラクティブアートや、飲食スペースとプロジェクションマッピングが組み合わさったブース「花見月夜」が広がっている。「花見月夜」のブースでは、東京の人気レストランである「TREE by NAKED yoyogi park」が監修した、秋を感じるフードやドリンクなどが提供されている。また、NAKEDの大人気企画である花みくじも販売され、来場者はおみくじの結果に一喜一憂しながら、設置された木に花みくじを結び付けていた。

NAKEDの大人気企画「花みくじ」。羽野の根本におみくじが付いている

最後にネイキッドは「ぜひ日本の伝統文化の生け花、二条城の紅葉とネイキッドのデジタルアートで彩られた二条城の秋をお楽しみください」と来場者に向けた。また、今後の企画についても「本イベントが参画している、リアルとバーチャルがクロスオーバーする街イベント『NAKED GARDEN ONE KYOTO』では、季節ごとにテーマを設け、京都の四季や土地の魅力をネイキッドのアートで体感いただける企画を考えている。ぜひ楽しみにしていてほしい」と意気込んだ。(篠原、小林)

光るウェアラブルアートをくくりつける来場者

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。