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【新型コロナウイルス】総額25億円 学びの緊急支援策を発表 立命館の学生・生徒5万人対象

学校法人立命館は4月27日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する学生・生徒・児童への総合的支援策として、総額25億円となる「新型コロナウイルス禍に対する学びの緊急支援」を発表した。「学びの緊急支援」では、「Web授業のための受講環境整備支援策」「家計急変等経済支援策」「学習・生活・諸活動支援策」の3つの軸での支援がなされる。

立命館大学をはじめ、立命館アジア太平洋大学(APU)、立命館高校など附属5校は、5月7日からインターネットを介したオンライン授業を再開することを21日に決定しており、オンライン授業の再開に向けた対応として、今回の学びの支援策が決まった。

 

「Web授業のための受講環境整備支援策」では、緊急的にWebを活用した授業実施となることに伴い、学習・通信環境を整備するための負担軽減のため、本学で学ぶすべての学生・生徒・児童に対し、一律3万円が支給される。また、オンラインでの環境が十分でない場合は、希望すればパソコン・ルーターなど情報通信機器の無償貸し出しが9月末まで行われる。送料などはすべて法人が負担する。なお、貸し出し用のパソコン・ルーターについては、「相当数の台数を確保している」としているが、希望者が多い場合は、機器の追加手配などにより一定期間を要する場合があるとしている。

「家計急変等経済支援策」は、新型コロナウイルスの影響で家計が急変した学生に対応する支援策となる。アルバイト就労ができなくなる、家計急変により当面の学園生活が困難となる学生(立命館大学・立命館アジア太平洋大学の学生)に対し、月額3万円・最大3ヶ月間の支援が行われる。家計急変等経済支援策をあわせると、学生1人あたり最大12万円の支援が行われることになる。また、既存の家計急変制度の対象拡大も実施する。

「オンラインを活用した学習・生活・諸活動支援策」は、外出自粛の制約下で、学生・生徒・児童の学習・生活・諸活動を継続するための支援を行うもの。学修・生活面を含めたオンラインサポート体制を整備し、就職活動や資格・語学講座の受講などオンラインを活用した多様な学びのプログラム提供を予定している。また、オンラインでの学びを伸ばすコミュニティ形成促進も、同時に進めるとしている。

今回の学びの緊急支援について学校法人立命館・仲谷善雄総長は「非常に困難な状況下で医療や社会生活を支えるエッセンシャルワーカーの方々の尽力に、心から敬意を表する」とした上で、「キャンパスにおいて通常の学園生活が送れない状況が続いている中で、夢や目標から遠ざかっていくように感じられ、不安になっているかも知れない。ただ、今この状況だからこそしておくべきこと、できることはある。自身の問題意識を高めるとともに、世界や社会に対してどのような貢献ができるか、考える機会としてほしい」とコメントしている。

今回の支援策の具体的な実施時期や実施方法については、確定次第、学生・生徒・児童に向けて周知を行うとしている。また、今後も状況の変化に応じて必要な施策を検討・実施するとし、同時に政府に対しても、効果的な支援策の検討と実施を強く訴えていくとしている。(吉武)

 

*本記事は、RIMIX事務局協力のもと「Beyond COVID-19」でも記事を提供しています。
*立命館大学新聞社は、Beyond COVID-19の取り組みを支援しています。

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