2015年5月号紙面より
大阪いばらきキャンパス(OIC)の開学に伴い、びわこくさつキャンパス(BKC)から約3700人の学生が転出した。
南草津駅周辺はBKCが開学して以来、学生街として栄えてきたが、学生の減少による影響が懸念されている。
草津市によれば、現在のところ学生の転出による影響は調査中とのこと。現時点で顕著な影響を受けているのはマンションなどを管理する不動産業だという。
BKCに通学する学生は約1万8千人。その内、約8千人が草津市在住であると推定される。学部の移転による人口の減少は多くて約1500人とされる。マンションでは空室が目立つようになった。
道路渋滞が目立つ南草津駅周辺では、学生数の減少に伴う大きな変化は見られていない。
雨天時に駅構内で見られるバス待ちの列は短くなった。その一方で、バスによる駅と大学間の所要時間には変化が見られない。大学周辺に立地する工場の通勤が増えたことなどが要因である。
人口、商業面における影響が予想されるが、引き続き調査が進められる。
(木部大紀)