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食マネ 食品開発でブルーメの丘と日野町を活性化

本学食マネジメント学部が滋賀農業公園ブルーメの丘(蒲生郡日野町)、日野町との産学官連携インターンシップを実施した。参加した学生はブルーメの丘、日野町との協力により、課題を解決するための製品を開発した。
開発は4つのグループに分かれて行われ「丁稚(でっち)ようかんサンド」、「たいやきジャージーソフトクリーム」、「ジャーチーパフェ」、「近江ひのてまり」、「ヨーグルトあんぱん」が販売された。
ブルーメの丘から提供された課題は、ブルーメの丘敷地内で生産されるジャージー牛乳の新たな活用法。年間を通して一定の供給に対し、需要が安定しないことが問題として挙げられた。
日野町からは、地域特有の食材の活用が提示された。パン用小麦の原種にあたるディンケル小麦を利用した製品や、名産である丁稚ようかん、伝統野菜などの食材を通して地域の活性化を図る目的だ。

ディンケル小麦を栽培する農家、廣瀬 敬一郎さんの農園におけるフィールドワーク

丁稚ようかんサンドは近江の銘菓、丁稚ようかんを使用したお土産用の商品。滋賀県産の茶葉を使った抹茶クッキーとブルーメの丘で生産されたジャージー牛乳を使用したヨーグルトクッキーに丁稚ようかんが挟まれている。開発に携わった中根結南(ゆいな)さん(食マネ3)は「滋賀の魅力を丸ごと楽しんでもらえるものになった」と語った。

開発を進めるうちに、クッキーにもこだわりが生まれていったという

たいやきジャージーソフトクリームは、たいやきの口の部分にジャージーソフトクリームや丁稚ようかんをトッピングしたもの。開発に参加した原絢音さん(食マネ4)によると「お客さんの層を考えたときに、写真を撮って共有したくなるようなものがいいという方針になった」ことからの発案だという。

 

たい焼きとパフェを組み合わせた「鯛パフェ」のブルーメの丘風アレンジ

ジャーチーパフェはブルーメの丘製のジャージーソフトクリームと、同じく自家製のチーズケーキにディンケル小麦を使ったクッキーがトッピングされている。クッキーはブルーメの丘を代表するモチーフであるアルパカをかたどったもの。開発に関わった坂林亜美さん(食マネ2)は「手軽に食べてもらえるようなものを目指したので、容器のサイズなどブルーメの丘さんと交渉することもあった」と振り返った。

 

ソフトクリームとチーズケーキの味を生かすためトッピングにも気を配ったという

近江ひのてまりは主に日野町で採れる伝統野菜を使用した手毬寿しだ。開発に加わった辻本萌さん(食マネ4)は「食材の魅力を知ってもらうために、見た目にもこだわった。開発時には販売シーズンである春に合わせた食材の入手が困難だったりと苦労もあったが、2022年3月には『日野の伝統料理を継承する会』の方々の助力を受けながら試作をし、理想としていた商品を実現できた」とした。

 

日野菜をはじめとする旬の野菜が使用されている

ヨーグルトあんぱんはヨーグルトペーストを白あんと併せたもの。開発班の岩田大空さん(食マネ3)、森川玲さん(食マネ3)は「日持ちする乳製品を実現するため、何度か商品の変更を考えた。ヨーグルトペーストの酸味と白あんの甘みのバランスをとるため、試作も多く行った」と苦労を語った。

 

ヨーグルトペーストはブルーメの丘産のジャージー牛乳から作られたもの

製品の開発後は3月17日に滋賀県庁の会見室にて完成の報告が行われた。また、3月20、21日にブルーメの丘にて、4月9日に三井アウトレットパーク滋賀竜王(蒲生郡竜王町)にて商品発表、販売イベントが行われた。

 

滋賀県庁で行われた記者会見の様子

近江ひのてまりの開発に携わった辻本さんはインターンシップを通して「製品開発には多くの労力と時間が必要なことを知ったと同時に、製品が完成し、お客様の手に渡った瞬間のやりがいや喜びの大きさを実感した。今後も製品開発に携われる機会があれば、関わりたい」と語った。

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