H棟で最新技術に触れる
H棟のSP LAB(スプ・ラボ)では、さまざまな企画が行われた。
総合心理学部の高橋康介教授は、トリックアートや「人間の不思議」に関する展示を行った。これらの展示は知覚心理学を利用したもので、来場者に実際に体験してもらうことを重視したという。
特に、スタッフなどを配置しないことを意識しているといい「来場者がふらっと来て、自由に体験できる科学館のような場を目指している」と語った。
本学で生まれたビールを販売
C棟1階では、経営学部善本ゼミの学生と卒業生らが、立命館ビール「iBR(あいびーる)」などを販売した。
iBRは、OICの開設を祝う形で造られた。善本哲夫教授からの提案で始まったこのプロジェクトは、今年で10周年を迎え、現在はゼミの学生と卒業生で行われている。
「iBR」には「いばらき(i)」と「立命館(R)」をビール(B)でつなげたいという思いが込められている。今回のようなイベントの際には、学生や地域住民に向けて販売している。
ゼミの卒業生で、現在も活動に関わっている森下未来さんは「この活動は毎年続けており、継続していきたい。来年も楽しみにしていてほしい」と語った。

模擬店や展示 活動の認知拡大を目指して
縁日では、茨木BBS会が輪投げの企画を行った。同会は、茨木市を拠点に非行やひきこもり、不登校といった課題を抱える子どもたちを対象に更生保護活動を行っている。
同会の代表を務める追手門学院大の榎本宗太郎さんは参加者に対し「企画を通して、更生保護やBBS会といった言葉を茨木の人たちに知ってほしい」と期待を込めた。
茨木市建設部・建設管理課は道路パトロール車を展示し、写真撮影をする人々でにぎわった。
同課は茨木市において道路の管理や補修といった業務を担う。来場者には道路パトロール車のカードやステッカーが配布された。
同課の福岡寛課長は「普段あまり見えない僕らの仕事を、少しでも理解してほしいという思いで今回出展した」とコメントした。

新入生も模擬店出展 地域住民と交流
OICを拠点とする6学部のオリター団と新入生も模擬店を出展した。
「コイン落とし」を企画した学生は、「お礼を言うタイミングが人によって違うから難しい」と話す。地域の人々と交流する上で、人と接する難しさを感じたという。
「スーパーボールすくい」を企画した学生は、「学生だけで運営できたのはいい経験になった。お客さんと交流できてやりがいもあった」と振り返った。
模擬店には多くの家族連れが訪れ、クラスごとに工夫を凝らした、さまざまな体験を楽しんでいた。
応援団 部の垣根超えてパフォーマンス
ステージ企画では、本学応援団が演舞と演奏を披露。演奏に合わせてチアリーダー部が大技を成功させると、観客からは大きな拍手と歓声が上がった。
副団長の川瀬歌音さん(薬4)は、「チアリーダー部や吹奏楽部が部の垣根を越えてステージに立つことができる貴重な機会」と話す。
ステージは、本学学生だけでなく多くの地域住民も観覧。「いばりつのステージでは、多くの地域の方にも見ていただくことができる。応援してもらえるような応援団を目指したい」と笑顔を見せた。
