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問いを発見 サービスラーニングセンター

サービスラーニングセンター(以下、SLC)は学生と地域社会をつなぎ、学生に1人の市民としての立場から社会活動に取り組む機会を提供している。学生は学内で社会課題に対する理解を深め、その後学外で実際に課題に触れ、解決に向けた実践活動に取り組むことができる。地域から寄せられたボランティア情報を紹介しており、窓口では専門職員が学生の希望に沿って相談に応じてくれる。

共通教育推進機構の山口洋典教授は「問いを『解決する』よりも、『発見する』姿勢が大切」と語る。現代社会を座学で学び、言葉で整理するだけでは、かえって社会との距離が生まれてしまうこともあると話す。そこで自分なりに背景を深く学び、仲間と実際に取り組んでみる。このようにまず自分と社会のつながりを発見し、問いを立てることは自身を見つめ直すことにつながり、学生の成長に大きく影響するそうだ。山口教授は「3キャンパスそれぞれの地域特性に合わせ学びの場を用意している。ぜひ友達と一緒に訪れてみてほしい」と呼びかけた。

SLC運営に携わる山口教授

 

:学生コーディネーター

またSLCには学生と地域団体を繋ぐ学生コーディネーターも存在する。

大阪いばらきキャンパス(OIC)の瀬川真由さん(心理4)は、SLCに訪れる学生の興味・関心をもとに地域団体の取り組みを紹介する相談窓口を昼休みに開催してきた。瀬川さんは普段の窓口での相談対応のほか、現在自身の関心のある分野で学外の団体と共にイベントを手掛ける。瀬川さんは「コーディネーターとして学外の団体を訪問した際に、自分の取り組みたい活動内容を話した。そこで地域で活動する方に共感していただき、サポートもしていただけるようになり実現に至った」と振り返る。最後に瀬川さんは自身の経験を踏まえて新入生に「行動してみないとわからない。コーディネーターになる前は不安な気持ちや懸念もあったが、勇気を出して活動に参加したことで純粋な楽しさ、新たな世界を発見できた。地域や問題解決への関心やきっかけがあればまずはぜひ動いてみてほしい」とメッセージを残した。

OICで学生コーディネーターとして活動する瀬川さん

またびわこ・くさつキャンパス(BKC)の谷口諒平さん(理工4)は、SLCに所属している先輩に出会ったことがきっかけで自身も活動に参加した。主に地域の人と関わり合いながら活動し、それを学内外に発信している。SLCでの活動は「地域に出て普段だと関われない人々に出会い、一緒に活動することはたくさんの刺激があって楽しい。活動をするなかで、地域の方に喜んでもらえる場面があり、自分にもできることがあると感じるのは嬉しい」と述べる。また「活動で困った時も、頼りになる先輩や親身になって相談に乗ってくださる職員の方がいるので心強い」と魅力を語る。

BKCで学生コーディネーターとして活動する谷口さん

さらに衣笠キャンパスの柗尾倖兵さん(産社3)は、中学生のころから地域の祭りや清掃ボランティアによく参加していたという。大学へ入学後manaba+Rのコースニュースを見て活動を始めた。柗尾さんは衣笠キャンパスのコーディネーターとして学生へのボランティアの紹介やボランティアの魅力を知ってもらうための活動をしている。昼休みには有心館でボランティア相談会を開催、SNSを用いて学生に参加を呼びかけている本年度も相談会を行うという。活動をしていて印象に残ったことに「ボランティア相談会で来場者数が増えていたことが、地域に興味を持つ学生が増えたのだと思い、励みになった」と語った。最後に柗尾さんは、新入生に向けて「大学でボランティアを始めたいと思ったらSLCに来てみてください。ぜひ一緒に学生コーディネーターとして活動したいです」とメッセージを送った。

衣笠で学生コーディネーターとして活動する柗尾さん

(西澤、奥野、佐藤)

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