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学生半数「生成AI」リポートなどに利用か 大学生協連調査

「チャットGPT」などの生成AI(人工知能)を、学生の5割が利用した経験があり、継続して利用している学生は全体の3割に上るという実態が、全国大学生活協同組合連合会(東京都杉並区)による調査で明らかになった。論文・リポート作成目的の利用が多く、適切な利用方法の指導が必要となる。

■「リポート作成」用途最多

同連合会は、学生生活の実態を毎年調査している。昨年度は10〜11月の間、全国の国公立・私立大学の学部生を対象に行われ、31大学の9873人から回答を得た。生成AIなどの利用状況についての質問は今回が初めて。

調査によると、生成AIの利用経験がある学生は、「利用したが今は利用していない」人を含め、46.7%に上り、うち継続的に利用している学生は28.9%だった。利用経験がない学生は52.9%で、「利用していないが今後使ってみたい」が28.2%、「利用せず今後も利用しない」が22.4%だった。

利用目的についての問い(複数回答)には、「論文・リポートの作成の参考」という回答が最も多く、22.1%。「翻訳・外国語作文」(12.1%)、「相談・雑談相手」(11.0%)、「コンピューターのプログラミング、エクセルの関数作成」(7.9%)などが続く結果となった。

■広まる生成AI、各機関の対応

米オープンAIが2022年11月に公開した対話型AIサービス「チャットGPT」は、公開から2か月で月間ユーザーが1億人を突破。生成AIの利用を加速させた。

こうした動向を背景に、文部科学省は昨年7月、大学における生成AIの教学面の取り扱いに関して、留意すべき観点などをまとめた。その中で文科省は、各大学において具体的に行われている教育の実態に応じて対応を検討し、適切に指針などを示すなどの対応を図るよう求めている。

また、大学における学修は学生が主体的に学ぶことが本質とした上で、生成AIの利用は「学生自身の学びを深めることにつながらない」「意図せず剽(ひょう)窃に当たる可能性がある」などと指摘した。

本学園朱雀キャンパス

本学では昨年、教学部が「生成系AIの利用にあたって」とする声明を公表している。

声明では、「生成系AI」が出力した情報の内容を検討、吟味し、正当性や妥当性を検証するプロセスが不可欠だと説明。今後「AIリテラシーの醸成に努めるとともに、新たなテクノロジーを適切に活用しながら、学び続ける主体としての学生を育成していく」とした。

「生成系AI」の用法については、出力した情報を鵜呑みにすることなく「あくまで自分自身の答えを導き出す過程のみで使用し、自身の深い学びにつなげていくことが必要」と指摘。使用の程度や内容によっては、盗作・剽窃と見なされ、不正行為として学生懲戒の対象となる可能性があると、注意を呼び掛けている。

(小林)

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