衣笠キャンパスで暮らす猫の実態をご存知だろうか。衣笠キャンパスを拠点に、猫の餌やり等の活動をするボランティアサークル「立命館大学猫の会RitsCat」に話を聞いた。RitsCatによると、今年2月半ばから3月初めにかけて、長年衣笠キャンパスで愛されてきた2匹の猫が相次いで他界した。原因は2匹とも腎不全。うち1匹はRitsCatの保護の下、入院で一度は回復したものの、退院後再び体調が悪化。動けなくなった夜を最後に、姿を消した。もう1匹はその4日後、衰弱した状態で見つかり、懸命の治療も虚しく、動物病院で息を引き取った。
RitsCat代表の池谷勇人さん(文3)は、2月からの猫の容態の急変劇を受け、「野生の猫にどこまで人間が手を加えていいのかという点で、猫と人間が共生する活動の難しさを実感した」と語った。
昨年5匹いた猫の数は、今年に入ってから激減し、現在、毎日餌を食べに来ている猫は1匹である。7歳のメスで、名前はナナちゃん。「ナナちゃんのことをこれからもよろしくお願いします」と池谷さんは学生たちに呼びかける。
またRitsCatは新たに学外で暮らす野良猫の個体把握を行い、活動の幅を広げる決断をした。現在、団体のTwitterにて、衣笠キャンパス付近の猫の情報を学生に募っている。(堀ノ内)
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