文学部の学部棟である啓明館の全館リニューアル工事がこのたび完了し、4月1日に供用が開始された。R2020で教学環境の改善や学生アメニティの向上が課題としてあげられたことから行われた今回の工事。新たに教室などが設置されたことで、幅広い学部の学生が利用することが見込まれている。
もともと心理学の研究室があった2~4階のスペースは大幅に改修され、文学部の研究室と、講義に使用される教室となった。加えて、照明をLEDへ変更したり化粧室へウォシュレットを導入したりするなど、幅広い箇所で工事がなされた。
また、1階には新たにコモンズが設置された。清心館1階のコモンズ同様、学部や学域、専攻の枠組みを超えた「学びの出会いの場」と「学びの実践と挑戦の場」がコンセプト。個人と集団の学びが共存・循環する環境を創出することが目的として掲げられている。
なお新型コロナウイルスの感染拡大を受け、計画段階では3人掛けを予定していたという小教室の机は、ソーシャルディスタンス確保のためにすべて1人用の机に入れ替えられた。
衣笠キャンパスでは2015年度に存心館、2019年度に清心館が改修されるなど整備が進められてきた。今後は、2024年度の映像学部のキャンパス移転に向けた議論が行われる。
本学管財課の樅野篤基さんは「改修した施設を学生が使ってくれることが励みになる。改修した啓明館でいろいろなことに挑戦してさまざまなことを学び、充実した大学生活を送ってほしい」と、学生に向けてメッセージを送った。(石渡)