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いばらき×立命館DAY2024 開催

5月19日、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて「いばらき×立命館DAY2024」が開催された。本学が主催し、茨木市との共催により実施するもので、本学学生や地域住民、自治体、企業などが共に創り上げる地域交流イベントだ。

本年度は、映像学部・情報理工学部の移転に伴い、新棟であるH棟でも企画が開催され、例年よりもさらに規模を拡大しての開催となった。当日はキャンパス各所に、本学学生をはじめ、自治体、企業などから160を超える企画の実施が見られた。雨の中にもかかわらず、本学学生のほか、子ども連れから高齢者まで幅広い年齢層の来場者2万3千人以上が訪れた。茨木市から来場したという親子は「初めての体験も多く、子どもと一緒に楽しめた」と語った。

H棟1階TERRACE GATEで行われた企画「クリエイター誕生!描いたイラストが大画面で生きいきと動き出す!」の様子

H棟で「TRY FIELD」を体感

本年度より利用が開始されたH棟においては「TRY FIELD」のキャッチコピーに基づき、VR(仮想現実)体験やロボットのプログラミングなどの体験企画が実施され、来場者は大学での学びと研究に触れた。

H棟1階SP LAB X(スプ・ラボ・クロス)では4つのラボによってVR体験の場が設置された。また、SP LAB(スプ・ラボ)では、来場者が釣り人役と釣られる魚役に分かれ、VRを介した釣りのゲームを行った。参加者は「釣り竿などもとてもリアルで、VRをより身近に感じられた」と語った。

来場者は釣り役(前方)と魚役(後方左側)に別れてVRを体験した

加えて、H棟1階JIZAI HALL(ジザイホール)においては、ダブルダッチサークルFusion of Gambitによるダブルダッチ体験会や本学応援団チアリーダー部によるチアリーダーの体験会が開催され、来場者との交流が多くあった。

また同じくH棟1階の社会共創デスクでは、アドビ株式会社(Adobe社)の生成AI(人工知能)を活用した、茨木市との社会共創活動の事例紹介が行われた。 Adobe社の画像生成AIを体験できるコーナーや、実際に学生が生成した「理想の茨木市」を表現した生成画像のポスター展示が設けられた。実際に体験した参加者から「すごい、この一瞬で」など感嘆の声が上がったほか、ポスターを見た茨木市民からは「緑が多くていいね、まさに理想だ」といった感想が聞かれた。

自治体・企業による多彩な企画

B棟1階イベントホールでは自治体、企業ブースが設置された。
大阪モノレール株式会社(大阪モノレール)は、モノレール職員の制服を着用し記念写真が撮影できるフォトスポットを設置。多くの子どもたちでにぎわうブースとなった。大阪モノレールの吉川考志さんは「産学連携事業としていばらき×立命館DAYを重視している。こうしたイベントから大阪モノレールのファンになってもらいたい」とした。

本イベントでは初めての出展となる資生堂株式会社(資生堂)は紫外線ケアセミナーとパーソナルカラー診断が体験できるブースを設けた。女性のみならず男性の参加も多く見られた。資生堂の吉川幸子さんは「紫外線はあらゆる年代の人たちが対策すべきもの。子どもから学生、大人まで地域の人々が足を運ぶいばらき×立命館DAYで多くの人に紫外線対策の大切さを伝えられた」と語った。

ワクワクする研究を体験

C棟2階では、総合心理学部のサトゼミによる「アイドル診断」が行われた。来場者はいくつかの質問に回答し、その結果に基づいて自分に近いアイドルが診断される。ゼミを開講するサトウタツヤ教授は、自分の性格がアイドルとして表現されるワクワクがあると指摘し「心理の教育になって、楽しい。エンターテイメントでありつつ、大学が研究の場であることをアピールしている」とまとめた。

H棟1階SP LAB Xの、映像学部の研究が展示されているスペースでは、障害などで花火大会に足を運ぶことが難しい子どもたちでも花火大会を擬似体験することができる作品「花火太鼓」が展示された。太鼓を叩くことでスクリーン上に花火が打ち上がる様子を見て、叩いた本人だけではなく、周囲の人も一緒に楽しむ姿があった。

打ち上がる花火の色や形は様々だ

学生による愉快な縁日・模擬店

OICを拠点とする学部生による縁日や模擬店も盛り上がりを見せていた。スノードーム作りの運営をしていた学生の一人は、「留学生のご両親なども来店しており、新鮮で楽しい」と話した。縁日の屋台には、多くの家族連れが訪れ笑顔を見せた。

スノードーム作りを楽しむ来場者

〜OIC EXPO〜 2025年大阪・関西万博に向けて

昨年度に引き続き、2025年に行われる大阪・関西万博への機運醸成を図る企画も見られた。音楽家、数学者、STEAM教育家の中島さち子さんと、大阪大学教授である石黒浩さん(共に2025大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー)によるトークセッションや、中島さんと6人の音楽家による「中島さち子率いる世界をつなぐ五感のクラゲバンドスペシャルライブ」などが実施された。

また、万博学生委員会「おおきに」は、日本文化や食などのテーマを掲げた企画を各所で展開した。同委員会食班SusTableは模擬店ブースにてお好み焼きを販売。原材料は小麦粉の代わりに米粉を、豚肉の代わりに大豆ミートを使用するなど、アレルギーを持つ人やヴィーガンの人でも食を楽しめるように工夫が施されたという。
B棟2階では、同委員会執行部が主催する、他大学の学生団体との交流企画が実施された。「大阪・関西万博のテーマをもとに、それぞれの団体はどのような活動をしていくのか」について活発な意見交換が行われた。

参加者は少人数のグループに分けられ、積極的に議論を繰り広げた

主催者へインタビュー

運営に携わった、OIC地域連携課の飛与田唯子さんは「あいにくの雨ではあるが、多くの来場者の方が、傘をさして来てくださった。笑顔あふれる楽しそうな様子を見ることができてよかった」と参加者の様子に目を向けた。

地域との共創、万博への機運醸成と、学生が主役となる企画の実施を意識しながらも、新棟であるH棟関連の企画には特に注力したという。また、昨年度以上の広報を心掛け、茨木市全世帯と、隣接している市の摂津市・吹田市を含む約10万世帯にチラシの投函を行ったそうだ。

取材に応じた飛与田さん

最後に飛与田さんは「映像学部・情報理工学部の移転やH棟の新設によって、本年度から大学での活動のフィールドが広がった。学生の皆さんと一緒にパワーアップしていけるとうれしい」と語った。
(稲垣、加藤、三好、小野)

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