加藤周一現代思想研究センター(衣笠キャンパス)と図書館は、7月10日、加藤周一記念講演会を以学館1号ホールにて開催する。「加藤周一と建築」をテーマとし、建築家の隈研吾先生を講師に迎える。
加藤周一記念講演会は、加藤周一の業績を顕彰し、かつ同センターと加藤周一文庫(平井嘉一郎記念図書館2階)の活動を広く発信することを目的とし、2016年から毎年開催されてきた。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により開催を断念したため、2年ぶりの開催となる。
加藤周一は戦後日本を代表する国際的知識人で、本学国際関係学部の客員教授を12年間務めた。日本文学史や日本美術史を研究するなど、著書は300冊に及ぶ。海外で教鞭をとった大学は20を数える。学生がアクセスできるものに図書館二階の「加藤周一文庫」の開架式閲覧室と、インターネット上で資料を閲覧できる「加藤周一文庫デジタルアーカイブ」がある。「加藤周一文庫デジタルアーカイブ」とは、加藤の厖大な手稿ノートから主要なノートを選んでデジタル化し、公開したものである。講演後には今年の春にリニューアルした、デジタルアーカイブ索引・検索機能の説明もあるそうだ。リニューアルに携わった、衣笠総合研究機構研究員の半田侑子先生は索引・検索機能について「見たい資料にすぐアクセスできるのが特徴だ」と語る。
加藤周一現代思想研究センター顧問の鷲巣力先生は、講演会について「加藤周一を知るきっかけにして欲しい」と学生への積極的な参加を呼びかけた。本講演会は、対面とオンラインによるハイブリット形式で開催される。入場無料であるが、事前申し込みが必要。オンライン参加枠に余裕はあるが、対面参加枠は残りわずかだそうだ。(三井)
参加申し込みは以下のGoogleフォームに。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSerESfuFn-qbkzChl8HGi2Zr6Up5TbCgZ0rxbRk7DyvsUgOAw/viewform
*申し込み期限は7月8日(木)17時まで。