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キャリアセンターに聞く 就活動向2021年夏

2023年卒の学生を対象としたインターンシップ情報が6月1日に解禁された。オンラインでの面接や説明会の増加など、新型コロナウイルスは就職活動に大きな影響を与えている。コロナ禍における就活について、本学キャリアセンターに取材した。

オンラインが主流 サマーインターンシップの傾向とは

6月、多くの企業でサマーインターンシップの募集が開始された。今年度もコロナ禍の影響により、オンラインでの開催が主流となっている。衣笠キャリアオフィスの片岡龍之さんは、そのメリットとして交通費や移動にかかる時間などの負担が大きく軽減されたことを挙げる。場所の制約を受けないため、遠方の会社のインターンにも気軽に参加できるようになった。一方で、実際に会社に足を運ばなければ得られないものも多く、学生からは「画面越しでは会社の雰囲気や社員の人柄がわかりづらい」といった声が多数挙がっているそうだ。
また、オンライン化の動きに伴い、1日で完結する「1dayインターンシップ」が増加している。実際に企業で働くことを体験するインターンシップを長期間オンラインのみで行うことは難しく、会社説明会の側面が強いものも多い。

現時点で実施形態が決まっているのはサマーインターンシップのみで、秋季・冬季に行われるものに関しては、感染状況やワクチンの接種状況などを鑑みて、企業側が判断していくと見られる。選考についても同じく、2022年卒はオンラインで絞り込みを行う企業が多かったが、2023年卒についてはまだ不透明だ。

2022年卒の求人倍率は約1.5倍。例年と比べると低い数字だが、片岡さんは「全業界を平均して考えた際のものであり、業界ごとに求人数には大きな差がある」と話す。また、現時点での内定率は昨年度よりも高く、過去数年の中でも高い水準となる予想だ。
片岡さんは学生に向けて「夏からはじまるインターンシップは、様々な職種の仕事を幅広く体験できる貴重な機会。コロナ禍だからと悲観的になりすぎず、悔いのないように就活を楽しんでほしい」とメッセージを送った。(波多野)

低回生も利用可能 充実したサポート体制

本学キャリアセンターでは、就職に関する情報発信や学生支援を行っている。片岡さんは、在学生と卒業生が属する本学独自の就活ネットワークである「スチューデンツ・ネットワーク」を同センターの強みとして挙げる。

スチューデンツ・ネットワークは、本学の卒業生により組織されるキャリアアドバイザー(CA)と、就職活動を終えた内定者であるジュニアアドバイザー(JA)、そしてプレインスメントリーダー(PL)の3つからなる。現在は主にCAとJAが活動を行っており、就職活動へのアドバイスやESの添削といった支援をしている。また同センターは、OB・OG訪問ツール「ビズリーチキャンパス」を昨年秋に導入した。オンラインでOB・OG訪問を行えるサービスであり、導入前と比べて訪問数は約3倍になったという。「目上の人への礼儀や言葉遣いは慣れていないと難しい。日頃から練習する機会を自分で作る必要がある」と、片岡さんは支援を活用する意義を強調する。

通年で個別相談や講演会などを行っている同センター。参加に際し、基本的に回生の制限はない。梅田キャンパスや東京キャンパスでも、相談の受付や紙媒体の資料配布を実施している。(石渡)

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