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屏風祭開催 長江家住宅にて

7月14日(日)から16日(火)にかけて京都市指定有形文化財 長江家住宅における「特別公開 屏風祭」が開催。今年度は『源氏物語』などの平安文学をテーマに、屏風や掛け軸、扁額(へんがく)、図案帳など約25点の他に、『源氏物語』のデジタルコンテンツが展示され、当日は本学学生やフージャースグループ社員らによる展示品の解説などが行われた。

長江家住宅にて屏風祭が開催された

 

長江家住宅では祇園祭前祭の宵山期間(7月14日から16日)に長江家旧蔵品を特別公開。屏風祭と呼ばれる、祇園祭中に山鉾町の旧家や老舗が、所蔵する屏風などの美術品や調度品を一般公開する習わしを踏襲した形での開催となる。普段は保全のため一般公開は行われていないが、長江家旧蔵品を所有する立命館大学と、土地・建物を所有する株式会社フージャースホールディングス(以下、フージャース)が産学連携して屏風祭を行い、一般公開される。

 

長江家住宅では2011年頃から保全・継承のため、本学の協力を得て所蔵品調査やセミナーが行われていた。同時期には不動産事業を展開するフージャースが、長江家住宅と公益財団法人京都市景観まちづくりセンターが共催している、京のまちづくり史セミナーに参加。これをきっかけに、2015年より長江家住宅の土地・建物をフージャースが継承・所有することになったという。また同年、フージャースと本学は住宅の維持や管理・継承について連携協力する覚書を締結。長江家住宅の蔵に入っていた約1000点の所蔵品は長江家から本学に寄贈された。本学アートリサーチセンターが所蔵品の管理・修繕を行うことで、教育や研究の場において活用されている。フージャースと本学は、伝統的な京町家の都市文化や建築文化、生活文化の継承を目的として長江家住宅を協同で運営し、長江家住宅の一般公開や所蔵品の公開についても連携して進めているという。

 

当日は学生やフージャースグループ社員による解説が行われた

当日展示品の説明を行っていた小関さん(文3)は京都学クロスメジャーの授業の一環として参加していると話し「伝統的なものを身近に感じられる。他ではできない学びだった」と語った。本学学生は事前学習にて2グループに分かれて説明用のパネルなどを作成したという。

本学学生らが作成した紹介パネル

 

日頃長江家住宅の管理を行っているフージャースの髙木良枝さんは長江家に対し「こういった伝統は残しにくいもの。大学、企業が協力することで残していける」とし、学生に対しては「(長江家住宅は)卒業した後も残っていく。知ってもらうきっかけとなればうれしい」と期待をよせた。
(加藤、八木)

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