京都市営地下鉄烏丸線の開業当初から利用された初期導入10系車両の引退を受け、オリジナルグッズ臨時販売会が9月6日、地下鉄京都駅「コトチカ広場」で開催された。京都市交通局によると、約500人が販売会を訪れ、引退を惜しんだ。
グッズを求めて並ぶ大勢の人=9月6日、京都市下京区・地下鉄京都駅「コトチカ広場」同販売会は引退記念事業の一つとして行われ、新作の記念乗車券セットや2連アクリルキーホルダー、エコクリアファイルが販売され、その全てが完売した。記念乗車券とエコクリアファイルには、同車両の歴史と概要が記載され、2連アクリルキーホルダーには同事業のシンボルであるヘッドマークと同車両前面のデザインが表現された。
京都市在住の男性は、「10系の引退は寂しいが、いよいよ時代の節目がきた」と話した。
京都市営地下鉄烏丸線初期導入10系車両=京都市交通局提供同車両は、1981年に京都-北大路間開業時に営業を開始したものであり、当初は4両編成であったが、1988年の京都-竹田間の延伸開業時に中間車2両連結し、6両編成となった。
車体はアルミ合金製で、先頭形状である緑の縦線は、観光都市京都の特徴を持たせるために、舞妓の象徴である「だらりの帯」を表したもの。
開業以来使用し続けている同車両は、電子機器などの中間更新や雨などの浸入で傷んだ客室床面の部分補修を行ってきたが、車体と主要装置が寿命を迎えつつあることから、安全性を確保するために引退が決定された。
引退後の車両は解体されるが、1101号車1両のみが竹田車両基地で保存される予定だ。
(室山)
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