関西大、関西学院大、同志社大、立命館大の4大学が21日、今春入学した1回生を対象に行った薬物に関する意識調査の結果を公表し、大麻などの薬物が使用されているのを「直接見たことがある」学生は2697人で、回答者の11.2%(前年度比0.3㌽減)だったことが分かった。
乾燥大麻(京都府警提供)4大学は薬物乱用を防ごうと、2009年から毎年調査しており、今年で17年目。4~5月の間、4大学の新入生2万7895人を対象にインターネット上で実施し、2万4023人(86.1%)から回答を得た。
薬物を所持・使用している人が「周囲にいる(いた)」と回答した学生は3.3%(800人)だった。
薬物の種類を問うと▽大麻(51.3%)▽覚醒剤(12.0%)▽有機溶剤(6.5%)▽大麻グミなど大麻に似た成分を含む「大麻入り食品」(5.4%)▽コカイン(4.8%)――の順に多かった。
薬物が「手に入る」「難しいが手に入る」と考える学生は計7.6%(1835人)だった。理由を問うと、「インターネットなどで探せば見つけられるから」が77.4%、「繁華街などで販売されていることを見聞きしたことがあるから」が18.3%だった。
薬物使用を「個人の自由だ」と答えた学生は1575人に上り、全体の6.6%(前年度比1.5㌽減)。「1回くらいなら心や体に害がなく、使っても構わない」とする回答は1.0%あった。
脱法ハーブなどの危険ドラッグの多くが、使用や所持で罰則の対象となることを知らない学生は6910人で、回答者の28.8%に上った。
薬物に関する相談窓口があることを知らない学生は53.4%だった。
4大学の学長は連名で「調査結果について、真摯に受けとめ、今後さらに慎重に検討を加え、 引き続き薬物乱⽤防⽌のための教育活動を展開していく」としている。
(小林)
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