8月7日、本学女子陸上競技部に所属する柳井綾音選手(食マネ3)がパリオリンピックの男女混合競歩リレーに出場した。柳井はエッフェル塔周回の計42・195キロのうち、第2レグと第4レグの計20キロを担当。レースは中盤以降先頭集団から離され、終盤粘りを見せるも13位でのフィニッシュとなった。
男女混合競歩リレーは今回新設された種目。男女1人ずつがペアとなり、第1レグ(男子)11・395キロ、第2レグ(女子)10キロ、第3レグ(男子)10キロ、第4レグ(女子)10・8キロを男女交互にリレーし、計42・195キロを歩く。柳井は髙橋和生選手(ADワークスグループ)とペアを組み出場した。
柳井は5月に行われた関西学生陸上競技対校選手権大会において、女子10000メートル競歩で44分21秒85の日本学生新記録を更新。期待の目が向けられる中、女子20キロ競歩の出場を辞退、男女混合競歩リレーに集中する意思を示していた。
7月11日には、本学びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、壮行会を実施。仲谷善雄学長をはじめとした学生や教職員およそ300人が出席し、激励の言葉を送った。
7日午前7時30分(日本時間午後2時30分)。レースはエッフェル塔前のトロカデロ広場をフィニッシュ点としてついに開幕、25組が出場した。レース序盤、第1レグを担当する髙橋は3位集団につき、順調な歩きを見せるも、中盤以降徐々に離され、第1レグは1位と32秒差の11位で柳井へバトンタッチ。続く第2レグでは差を縮めることができず、14位で再び髙橋へ。第3レグでは他国の選手のペナルティーもあり、髙橋は順位を12位まで押し上げる。第4レグを務める柳井は、最後まで粘りを見せるも挽回することはできず、ペアは2時間58分8秒の13位で終了、人生初の五輪は幕を閉じた。
また競技当日には、BKC、大阪いばらきキャンパスでパブリックビューイングが開催された。本学陸上競技部の部員などの学生や教職員、地域住民も含めて約170人が参加した。リアルタイムで競技風景が映された巨大モニターを前に、配布された2つのスティックバルーンを叩いて応援し、彼女の勇姿を見届けた。
(加藤、稲垣、今井)