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京都市バス 大幅ダイヤ改正

京都市交通局は6月1日、運行する京都市バスにおいて、10年ぶりの大幅なダイヤ改正を実施した。同局は今回の改正に合わせ、バスを9両増車した。通勤などでの利用が多い系統だけではなく、観光客向けの「観光特急バス」の新設など、オーバーツーリズム(観光公害)対策を意識した取り組みも行う。また、同時にバスの系統番号やその表示方法、停留所名の変更も実施し、停留所やバスの識別性向上を図る。

今回のダイヤ改正では、本学衣笠キャンパスへのアクセスに関わるものも多く、通学時の混雑状況の緩和につながるとみられる。京都外大前から西大路四条までの運行を、衣笠キャンパスまでに延長した53号系統は、平日16・5回運行。205号系統は平日21・5回の増便を行い、日中は7〜8分間隔で運行される。その他、12号系統や2時限向けの立命館ダイレクトの増便、快速15号系統の新設、快速立命館では発射時刻の調整が行われ、本学学生の通学にも変化をもたらすことが予想される。

また通年運行の他に、土休日や期間限定での運行を含む観光系統「楽洛ライン」の再編や、観光特急の新設も行われ、合わせて全6系統が運行される。停留所を限定し、観光用途に特化させた観光特急バスでは、市民利用とのすみ分けを図るべく一般系統と異なる500円(大人)の運賃設定となっており、車内では多言語で沿線観光案内が行われる。楽洛ラインは市内観光に適した系統とし、地下鉄駅などとの接続を意識した経路などを整備。観光名所を巡りつつスムーズな移動を可能とする。

6月1日から運行が開始された観光特急バス

京都市交通局は今回のダイヤ改正の他、1月には国土交通省の定めた「静的バス情報フォーマット」(GTFS-JP)でのデータを公開した。このデータには、各系統の運行経路や停留所ごとの出発時刻などが記載されている。京都市交通局では今後、市バス車内の混雑状況や走行位置などの動的情報についてもオープンデータ化を進めると公表している。
(小室)

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