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立命館創立125周年 記念式典開催、京都国際会館に1000人集う

2025年で創始155年、学園創立125周年を迎えた学校法人立命館は18日、国立京都国際会館(京都市左京区)で記念式典を開いた。三笠宮家の彬子さまをはじめ、政界、経済界、他大学などから約1千人が出席した。立命館が創立記念式典を開催するのは25年ぶり。

式典が開かれた国立京都国際会館のホール=18日、京都市左京区

立命館の創始は、近代日本の政治家で元首相の西園寺公望が私塾「立命館」を創設した1869年にさかのぼる。秘書だった中川小十郎が1900年、本学の前身となる私立京都法政学校を設立。のちに立命館の名を継承した。

式典で発言する森島理事長=18日、京都市左京区

森島朋三理事長は「地球規模での激動期を迎える中、日本はさまざまな分野で遅れを取ってきてるように見える。大学は存在意義が問われている」と指摘。

「大学は真理を探究するとともに、新たな価値を創出する場に大きく変革をしていくべきだ」と訴えた。

あいさつに登壇した仲谷総長=18日、京都市左京区

仲谷善雄総長は、創立150周年となる2050年に向け「世界最高水準の研究大学になる」と宣言した。

立命館が目指す研究大学は、新たな価値の創出や課題の発掘に挑み、発見や問いを学びにつなぐ教育機関であり、その成果を社会実装する社会貢献機関だという。

「研究、教育、社会貢献が一体となって価値を創造する、統合的なモデルを目指す」と意気込んだ。

またデザイン・アート学部の設置などを挙げ「学問分野を越境し、知を融合させることで生まれる知のダイナミズム(力強さ)こそが未来を動かす原動力だ」と強調する。

「若者の『挑戦したい』という情熱こそが未来を照らす最も確かな光であることを確信している」として、多様な才能や、それぞれの夢や志を実現できる学園であり続けることを誓った。

生け花パフォーマンスを披露した池坊専好さん(手前左)ら=18日、京都市左京区

式典では、華道家元池坊の次期家元・池坊専好さんが、本学交響楽団と共演し、生け花パフォーマンスを披露した。永遠の繁栄を意味するマツなどを使ったといい「皆さんと喜びのときを分かち合えることを卒業生の一人として、幸せに感じている」と笑顔を見せた。

式典には招待客のほか、一般申込で抽選に当選した校友らも参加した。

(小林)

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