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産社・森選手、空手でデフ東京へ 衣笠で壮行会、手話で抱負語る

15日に開幕する聴覚障害者の国際大会「東京2025デフリンピック」の空手日本代表に選出された、本学体育会の空手道部の森健司選手(産社3)の壮行会が10月29日、衣笠キャンパスの東側広場で開かれた。昼休みの芝生には多くの学生が集まり、応援団と共にエールを送った。

手話と口話で意気込みを語る森選手=10月29日午後、京都市北区・衣笠キャンパス

デフリンピックは五輪・パラリンピックと同様に原則4年に1回開催されており、日本では初めて。デフ(Deaf)は「耳がきこえない」という意味。参加するには、補聴器を外した状態で聴力損失が55デシベル以上などの条件がある。

初出場の前回大会(22年)では男子・形で銅メダルだったが、今大会では男子・形と男子・組手(60キログラム以下)に出場する。自身について、基本に忠実な美しい形、スピードのある組み手が持ち味だと話した。

広場で形を披露した森選手=10月29日午後、京都市北区・衣笠キャンパス

壮行会では、前回大会で演武し、今大会でも演武する予定の形「スーパーリンペイ」を披露し、集まった学生から大きな拍手が送られた。

産業社会学部長の黒田学教授は「歴史ある大会で活躍されること、本当に誇りに思う」とエールを送り、森選手に花束を手渡した。

黒田学部長(右)から花束を受け取る森選手=10月29日午後、京都市北区・衣笠キャンパス

森選手は手話と口話を併用し「改めてたくさんの人に応援してもらえていることを実感できた。支えてくれた人に恩返しできるよう頑張りたい。応援よろしくお願いします」と抱負を述べた。

森選手は壮行会後、応援団の学生らと共に記念写真に納まった=10月29日午後、京都市北区・衣笠キャンパス

(小林)

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