11月28日、甲子園ボウルをかけた関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.1トーナメントの決勝戦が万博記念競技場(吹田市)にて行われた。本学アメリカンフットボール部は関西学院大に16対14で逆転負けした。会場には両チームのファンなど、約5000人の観客が集まった。
関西王者を決める大一番は劇的な幕切れとなった。第1クオーター(Q)、まず膠着状態を先に破ったのは本学。味方からのボールを受けた主将の立川玄明(経済4)がエンドラインへ素早く飛び込み、タッチダウンを決め本学が先制。第3Qでは、両チームの選手が入り乱れるなかで野沢研(スポ健3)から木村和喜(経営4)への鋭いパスがつながり、再びタッチダウンで追加点を奪う。
その後、14対7と本学がリードして迎えた最終第4Q。今年力を入れてきたという力強いランプレイで、エンドラインから約10ヤードの位置までじりじりと攻め込む。しかしエンドライン直前でパスをカットされてしまう。
その一方、関学大はフィールドゴールキックで得点を積み重ねて本学に迫る。試合終了3秒前には、関学大が3点を追加。この試合はじめて逆転を許し、あと一歩で勝利を逃した。
試合終了後、古橋由一郎監督は「選手に対して申し訳ない」としながらも「オフェンスラインが力で劣るなかでしぶとく戦ってくれた。特に4回生はよくやってくれた」と選手をねぎらった。また先制点を決めた立川は「先制の場面では全員が自信を持ってプレーできていたと思う。試合には負けたが、甲子園ボウルは近づいてきたのではないか」と後輩に思いを託した。(石渡)