本学応援団吹奏楽部は10日、東大阪市文化創造館(東大阪市)にて定期演奏会を開催した。定期演奏会は毎年12月に開かれており、今回で節目となる60回目を迎えた。
演奏会は2部構成で開催された。第1部のポップスステージは「サモン・ザ・ドラゴン」の演奏から始まり、力強い演奏で演奏会のオープニングを華やかに飾った。
また、第1部では「立命紅白歌合戦」と称した企画を実施。紅組は、緑黄色社会の「Mela!」や美空ひばりさんの「川の流れのように」を選曲。幅広い世代が演奏を楽しんだ。対する白組は、東京スカパラダイスオーケストラの「Paradise Has No Border」や10-FEETの「第ゼロ感」を演奏し「Paradise Has No Border」では、トロンボーンやトランペットの見事なソロが会場を盛り上げた。演奏後、観客は事前に配られた折り紙を使って紅組・白組のいずれかに投票することができ、演奏会を見るだけでなく参加することでも楽しめる工夫がされていた。
第2部のシンフォニックステージでは、なにわ《オーケストラル》ウィンズの委嘱作品である「夢のような庭」や「交響組曲第2番『GR』」、バレエ組曲「シバの女王のベルキス」の計3曲を演奏。「交響組曲第2番『GR』」では雄大な演奏に合わせて美しい歌声でも観客を魅了した。
本学応援団吹奏楽部に所属する4回生にとって今回は最後の演奏会となった。演奏会の終盤には、4回生の部員を中心に演奏を行う4回生ステージが行われた。演奏曲「風紋」は、4回生全員で投票し選曲したという。思いのこもった豊かなハーモニーで観客に感動を届けた。
部長の都築芙実さん(文4)は演奏会を振り返って「今までの活動の集大成である演奏会を無事に終えることができて一安心している」と笑顔で話した。
また、本学応援団吹奏楽部にとって今年は13年ぶりとなる全国大会出場、さらに同部史上初となる全国大会での金賞受賞を果たすという快挙の年となった。そのことを踏まえ、都築さんは「これからも伝統を受け継いで、楽しく活気ある部活をつくっていってほしい。そして来年も全国大会に出場し、私たちが見た以上の景色を見てほしい」と後輩たちにエールを送った。
(吉江)