クリスマスやお正月など、冬期と春期の長期休暇にはさまざまなイベントが控えている。授業期間から大幅に自由時間が増え、生活リズムが一変するが、それに伴い、学生の生活意識も変わらなければならない。
年末年始には忘年会や新年会、そのほか多くのお酒の席があることだろう。そのような場では、アルコール・ハラスメントという問題が発生しうる。2022年度立命館大学・課外自主活動の手引きは、飲酒のマナー違反に関して「お酒は、個人により飲める量が異なります。飲酒の強要はハラスメントであると共に重大な事故にもつながります。一気飲みや飲酒の強要は絶対に行わないでください」と警鐘を鳴らす。飲み会の場では、楽しさ故にはめをはずしたくなるかもしれない。しかし酒席でのトラブルを避けるために、学生は正しい認識を持って行動することが大切だ。
また、感染症対策においては新型コロナウイルス感染防止措置が緩和されつつあるが、その脅威は完全に無くなったわけではない。本年度はインフルエンザの流行も危惧されており、本学でもワクチン接種に関する取り組みが見られる。感染症の罹患リスクが未だ潜んでいる中では、屋内でのマスク着用と適宜の消毒が今もなお必要だ。学生には引き続き、各々で感染対策の行動を取ることが求められる。
本年度は新型コロナに関する規制緩和の影響を受けて、多くのイベントがコロナ禍以前の姿を取り戻しつつある。そのような中で、人々の意識の欠如が顕在化する危険性を孕んでいるのではないか。確かに我々学生にとって、長期休暇は思い出作りの期間である。しかし同時に、卒業後や新学期など新たな環境に向けた規範意識の醸成のための期間になることも忘れてはいけない。「これまで自分はお酒の席でのトラブルはなかったか。感染症対策は怠っていなかったか」。この時期だからこそ、それぞれが己の胸に問いかける必要があるだろう。