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2021年度科研費採択件数ランキングで私大4位 配分額ランキング私大3位を記録

「令和3(2021)年度科学研究費助成事業(科研費)の配分」において、本学は採択件数ランキングで私立大学4位、配分額ランキングにおいて私立大学3位を記録した。科研費とは、さまざまな分野の独創的・先駆的な研究に対して、専門分野の近い複数の研究者による審査を経て、国が助成を行う競争的研究資金である。なお、本学は今年度に680件が採択され、13億2478万円を獲得した。

本学は、採択件数ランキングにおいて昨年度から1つ順位を落としたものの、配分額では順位を維持。この点を、本学研究部の内藤崇さんは「採択件数3位の大学に比べて、1件あたりの配分額が大きな研究種目を獲得できており、より研究の高度化が進んでいる」とする。また、採択件数ランキングについて内藤さんは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、国内外の調査研究ができない状況やWeb授業への対応により、研究進捗が思うようにいかなかった研究者が多かった点を要因として分析する。なお、2021年度の科研費の申請は一部を除き新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年度内に実施されている。

*審査区分の中区分におけるものである

加えて審査区分のうち4区分で私立大学1位となった点について、これらの分野は科研費採択実績において以前から本学が他を牽引しているという。内藤さんは結果について「科研費採択推進だけでなく、教学を含めた大学組織として、これら分野に強みを持っているからこその成果である」とした。

「Ritsumeikan Advanced Research Academy(RARA)」について

これまで本学では、既存の研究所や研究センターに加え、特色ある研究プロジェクトの推進を目的とした「立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)」や、「アジア・日本研究所(AJI)」が整備されてきた。本学学長主導のもと、前者は組織を横断して文理融合を牽引する研究高度化施策の一環として、後者は大阪いばらきキャンパスのコンセプトが「アジアのゲートウェイ」であることを踏まえた「特色あふれるグローバル研究大学」達成の重要な推進エンジンのひとつとして組織された。
そして今年度、本学は新たな取り組みとして、先導的・先進的研究拠点の形成に向けてリーダーシップを発揮することが期待される中核研究者の集まりである「Ritsumeikan Advanced Research Academy(RARA)」を発足させた。本アカデミーでRARAフェローとして選出された研究者は本学の核となり、他の研究者を巻き込みながら先進研究の推進に取り組む。RARAフェローという個に対する強化、特色ある研究プロジェクトの推進強化に期待が寄せられているという。

学部生に向けて

研究において、内藤さんは学部生に「卒業論文等で研究に携わる過程で、自分はどのようなことがしたいのか、学びたいのかという夢を持ってほしい。その夢が研究の成果という形で、学生生活における一つの証につながっていくと思う」とメッセージを送る。また本学研究部の武田敦さんは、お昼の時間に若手研究者の研究発表およびフリーディスカッションを行う「ライスボールセミナー」について「オンライン開催によって、キャンパスを越えて参加が可能。本学の研究に触れ、アカデミアの道を知る機会として学部生に参加してほしい」とした。(川村)

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