立命館生活協同組合はこのほど、コメを使用する食堂のメニューを追加値上げすると発表した。31日に最大60円引き上げる。1カ月で2度目の値上げとなった理由について生協は、コメ不足と高騰が想定を大きく上回ったためだとしている。
値上げするメニューは、丼・カレー類やライスなど。いずれも税抜き4円〜60円の値上げを3日に行っていた。2度の値上げにより、丼・カレー類は最大90円、ライスは最大100円の値上げとなる。
「ライス」は追加で10円〜60円値上げする。「小」は110円から120円に、「中」は140円から170円になる。また「カレーライス中」は330円から350円に引き上げる。
3日の値上げについて、生協は声明で「食材はもちろん光熱費や物流費の高騰が続いている」「最低賃金も過去最高の上がり幅となり人件費も上昇を続けている」と背景を説明していた。
またコメについては「価格高騰のみならず大学生協で使用を予定している量の確保自体が困難になっている」としていた。
31日の値上げの背景について生協は「コメの価格が想定を大きく上回り、数量の確保も非常に困難な状況だ」としている。生協によると、コメの仕入れ価格は2024年度の2.2倍を超え、例年であれば契約を終えている年間の使用見込み数量の確保もできていない。
農林水産省が2月19日発表した、出荷業者と卸売業者間での24年産コメの相対取引価格は、25年1月時点で玄米60キロ当たり2万5927円だった。前年同月比1万569円(69%)増で、比較可能な1990年以降の過去最高を5カ月連続で更新している。
(小林)