1月29日に開かれた第1回全学協議会(全学協)代表者会議の出席者による発言の要旨は次の通り。
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■開会あいさつ

【学校法人立命館・仲谷善雄総長】
2023年度に未来の学生を視野に入れた学園共創活動への転換を表明され、各学部五者懇談会をはじめとする多層的な議論の場において、議論を活性化させ、「次世代研究大学」の実現に共に歩もうとされている点は大変うれしく、敬意を表したい。

【立命館・森島朋三理事長】
立命館は総長を先頭に改革を進め、ベース(基礎)を作っている。研究したり発展したりするのは皆さんだ。この(皆さんの)ために学園はある。
■議題1「R2030チャレンジ・デザイン実現に向けた到達点と課題について

【学友会・横尾陽太中央常任委員長】
昨今の(大学と学友会が共により良い学園づくりを目指す)議論のあり方を踏まえ、学友会は「要求実現運動」から「学園共創活動」へと名前を変えることを表明した。
その結果、23年度に実施された、各学部自治会による五者懇談会や、数多く実施された各部との懇談会では、共創的な議論を進めることができたと評価している。
情報公開という観点で学年暦の変更においては、学友会と大学が同時に情報公開を行い、学生に対して一連の決定に学友会が参画していることを示すことができた。
学生の生活に係る重要な事項の情報が、学友会との議論の場なくして、大学から公開されることもあった。重要な事項については、学友会との確認、合意形成の上、公開することを要望したい。
学友会として、R2030チャレンジ・デザインに向けて活動を十分に展開することができたと評価することは難しいと考えている。同じ目標を学生と大学で共有する場が必要であると考えられるため、R2030チャレンジ・デザインについて学生に発信する場を設けることを要望する。
学友会が行う種々の懇談会などは、R2030チャレンジ・デザインの実現のためだけではなく、学生の持っている目の前の課題を解決するために行っている。目前の課題が解決されないことには、より大きな目標に向けて活動することは難しいと学友会は考えている。

【大学院生協議会連合会・開原弓喜会長】
本年度からキャンパスごとの運営会議が組織され、院生が直面する課題を現場レベルで具体的に議論する体制が構築された。これにより、各キャンパスの院生が抱える課題や問題をより具体的に把握し、対応策を検討することが可能になった。
(総務会組織の)体系化と透明性の向上に向けた取り組みが、研究環境の整備に少しずつ成果をもたらしたのではないかと考えている。
施設整備や経済的支援、修了後のキャリア形成といった課題も依然として残されている。具体的には、研究室の座席不足や施設の24時間利用が課題として挙げられている。経済的支援に関しては、選抜型支援制度の充実だけでなく、全ての院生が対象となる基盤型支援の拡充が求められている。
院協は今後も院生の声を反映させた取り組みを進め、研究課題や学習環境のさらなる向上を目指していく必要性があると考える。大学と共同し、これらの課題解決に向けた具体的な政策を共に話し合いたい。