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【大学生の性教育】「正しい妊娠周期の数え方を知っていますか?」

本紙では、大学生の性との向き合い方について考え直す機会を設けるべく、家族社会学などを研究テーマにしており、思春期保健相談士の資格を持つ本学産業社会学部の斎藤真緒教授に、「大学生の性教育」というテーマで話を聞いた。

斎藤教授は受け持つ基礎演習(産業社会学部1回生必修の少人数授業)の中で、性教育を必ず行っていると聞いたのですが、具体的にはどのようなことを行っているのですか。

-全員にコンドームを配布し、実際に見て触ってもらい、相手の指を使って装着する練習をするなど、正しい使用方法を知る機会を設けています。

 

なぜ授業で性教育を行うのですか。

-日本の義務教育で行われる性教育は、情報量に欠けていて、表現においても「セックス」という言葉が使用されないなど曖昧で、ちゃんと機能しているとは言えません。性に関しての重要な情報を知られていなかったり、興味本位で得た間違った情報などが流通したりしている現状があります。だからこそ、教育の場で伝えたいのです。例えば、正しいコンドームの使用方法は知っていますか。

 

ご教示ください。

-まずは、素材、サイズ、厚さ、形など体に合ったものを選ぶことが大切。次に、使用期限を把握し守ること。ホテルに設置してあるものは、安易に信用してはだめです。また、よくゴムが破れるのを恐れて二重で着用する人がいるそうですが、それもだめ。ゴム同士の摩擦で、逆に破れやすくなります。一度裏表を間違えて使用したものを裏返して再度使うのもアウトです。微量だとしても、既に精子が付着しているはずです。

あと特に男の子、財布に入れて持ち歩いている子がいますが、傷つきやすく破れてしまうので良くないです。女の子が化粧ポーチに入れるのも同じです。ハードケースなどに入れましょう。

そして、乾燥する時期は特に、ハンドクリームを塗っている人が多いと思いますが、手にクリームが付いた状態でゴムを触らない。使用前は必ず手を洗うようにしましょう。ゴムが、クリームの油分によって溶ける性質があるからです。

 

他に学生が知っておくべきことは何ですか。

-妊娠周期(妊娠週数)の数え方は絶対です。

 

詳しく教えて下さい。

-セックスをした日・受精日ではなく、女性の最後に生理が開始した日まで遡って、妊娠0日目として数えます。そしてその日から妊娠1か月目(妊娠0週目~3週目)が始まります。1か月は暦とは関係なく28日(4週)ごとに数えていきます。この数え方を把握していない学生が多いことに関して、焦りを感じています。

 

どうして知っておく必要があるのですか。

-妊娠周期に関わってくるのは、中絶ができるか否かの問題。初期中絶は妊娠11週までしかできないし、妊娠22週目からは中絶することは一切できません。だから、周期を数え間違えると、希望していた治療ができなくなる可能性があります。セックスをした日を1日目と考えてしまうと、中絶できる期限はとっくに過ぎてしまったなんてことも。

特に大学生は、相談できる相手が少ないことや産婦人科へ行くことへのためらいから、事実確認が遅れてしまい、初期中絶の期間を逃して、中期中絶または産まなければならなくなるケースが多いです。妊娠した際は、セックスをしたという現実にはもちろん向き合わなければならない。誰かの助けを借りてでもよいから、1日でも早く自身やパートナーの体を守る行動が求められます。

 

大学生が性と向き合ううえで大切なことは何ですか。

-性について、いざとなった時には真剣に話せないカップルが多いですよね。だからこそ、普段から性に関して真面目に意見を共有できるカップルが理想的です。「嫌なことは嫌だ」と、パートナーに対してしっかり自分の希望を言えるか、そしてパートナーの希望を受け入れられるかが非常に重要です。

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