大学生活は学びの機会であふれている。本特集では、地域と関わり、学びを実践することで、自己の成長へつなげている人、団体を紹介する。この春、一歩踏み出してみよう。
(井本、八木)
地域と学生の橋渡し役
サービスラーニングセンター(SLC)は、学生と地域社会をつなぎ、学生へ一市民として社会活動に取り組む機会を提供している。主な活動内容として、教養教育におけるサービスラーニング科目の開講や、地域・社会へのボランティア活動の企画・展開がある。
SLC学生コーディネーターの宮本沙綾さん(政策4)は、ボランティア先と学生の仲介、イベントの企画などを行う。大学入学までボランティア経験はなかったが「地元の茨木と学生をつなげたい」と思い、活動を始めたという。

宮本さんは、ボランティアに参加するまでのハードルが高いことや、継続的な参加へつながらないことが課題だと考え、昨春、ボランティア体験プログラムを企画した。ボランティア活動先との丁寧なコミュニケーションを心掛けた同企画には30人弱が参加し、その多くが2回以上参加した。
学生コーディネーターの活動を通して「立案から実施、振り返りまですることで企画力が身に付いた」と話す。学生とつなげるため、自らも地域に出てボランティア活動先と関わる宮本さん。「地域で面白い活動をする大人と出会える。さまざまな人の生き方に触れることで視野が広がった」という。
新入生らに向けて「わくわくと不安があると思うが、一歩踏み出してみてほしい。踏み出し先に迷ったらぜひSLCに」と話している。
SLCは尚学館1階の全学教育課内(衣笠キャンパス)、セントラルアーク2階のBeyond Borders Plaza(BBP)内(びわこ・くさつキャンパス)、A棟1階のAN事務室内(大阪いばらきキャンパス)に相談窓口を設置している。