関西学生サッカーリーグ1部前期8節の立命大対近大が16日、J-GREEN堺メインフィールド(堺市)で行われ、立命大が4対3で勝利した。
立命大は実に両チームで計7ゴールが飛び出す、打ち合いの試合を制した。
立命大は20分、茂平(10)がロングパスを受けて抜け出し、落ち着いてゴールを決め先制。ここまで守備の堅い近大陣営を前に攻めあぐねていた立命大にとってほしかった先制点となった。
しかし後半は荒れる展開となった。61、64分に自陣右サイドから、立て続けにロングシュートで失点し逆転を許した。
対する立命大は、70分に國分、76分に玉田のゴールでこの試合2度目のリード。
それでも近大の攻撃を抑えきれず、終盤に入った87分に同点ゴールを再び許してしまった。
しかしそのわずか1分後、さらにドラマは待っていた。88分、この日先制の茂が右サイドからのクロスに合わせ決勝弾。し烈な打ち合いを制したのは、この試合3度目のリードを奪った立命大だった。
試合後、立命大の米田隆監督は「勝って喜べる試合ではない。得点を取っても、また取られてしまう展開はまずかった。こんな試合をしているとほかの部員も許してくれないだろう。また来週に向けてしっかり準備しないと」と厳しい表情で語った。
この試合の先制点と決勝点の茂は「こういう試合を勝ち切るのは大事。インカレ出場を目指したいが、まず総理大臣杯で全国に『立命大』の名をとどろかせたい」と今後への抱負を語った。
(阪田裕介)