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市バス運転士不足深刻化 「非常事態宣言」発令

バス運転士などの担い手不足が全国的な課題となっている。運行の維持・確保に向けた努力が重ねられているものの、各地でバス路線の休廃止や減便などが相次いでいる。

京都市交通局が運営する京都市バスでも、運転士不足が深刻な問題となっており、同局は昨年9月、「市バス運転士不足 非常事態宣言」を発出した。

同局ではこれまで、慢性的な運転士不足が課題となっており、安定的な運営に必要な運転士の確保のため計画的な採用を行ってきたが、人員不足により、運転士の休日出勤などで現行ダイヤをなんとか維持する状況だった。

その後、運転士の採用活動を積極的に展開してきたが、労働時間などの「改善基準告示」や週休2日に見合う公休日数の増加への対応もあり、現在の市バス路線・ダイヤの維持が困難な状況だという。こうした中、3月に実施されたダイヤ改正では、現時点で保有する輸送力をさらに効果的に配分し、利用状況に応じた減便も含めた路線・ダイヤ編成へと見直しを行った。

同局は今後、各種表彰制度や公休日数の増加といった運転士の処遇改善を図り、女性運転士や短時間勤務バス運転士の採用、就職・転職支援イベントへの参加・運転体験会などの広報活動に継続して取り組むとしている。

(八木)

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