2018年プロ野球ペナントレース 千葉ロッテマリーンズ対オリックスバファローズの11回戦が、わかさスタジアム京都(京都市右京区)で開催された。
京都でプロ野球の公式戦が行われるのは3年ぶりで、前回に続いて試合を主催するオリックスは、前身の阪急が改称前の西京極球場で多い年は年間15試合程度の公式戦を開催していた。1967年の阪急のパ・リーグ初優勝も西京極で決めている。
これを受けて今回の試合はオリックスが阪急の復刻ユニホーム(1985~1988年)を着用した。
試合は、オリックスが初回、吉田正尚選手のツーランホームランで幸先よく先制する。一方のロッテは4回の表、ドミンゲス選手のツーランホームランで同点に追いついた。試合は同点の8回、ロッテは四番手にシェッパーズ投手を起用するが、ツーアウトをとった後、二者連続で四球を与え、第一打席でホームランを放っている吉田正尚選手に決勝打を浴びた。試合はそのままオリックスが逃げ切り勝ち。三番手の山本由伸投手が今季2勝目、守護神の増井浩俊投手が12セーブ目を挙げた。
この試合では、立命館大学出身でHonda鈴鹿を経由し、オリックスに入団した山足達也選手が、二番セカンドでスタメン出場した。わかさスタジアムは、大学生時代によく使用しており、成長できた場所であるという。また、今日のように地方球場で試合が行われるときは、普段と環境が変わるので、試合前のノック中に風の影響を確認している。そのような心掛けが堅実な守備を生んでいる。試合前の取材で「セリーグで対戦してみたい投手は」と質問したところ、中日ドラゴンズの松坂大輔選手の名が出た。自身が小さい頃にテレビで活躍していた選手であったからだという。チームは来週の火曜日から交流戦を迎え、中日ドラゴンズと対戦する。松坂大輔選手との対戦の可能性があるだけに注目したい。そして、これからも山足選手の活躍に目が離せない。