トランプ米政権による留学生受け入れ停止措置を受け、学校法人立命館は3日、本学と立命館アジア太平洋大(APU)で最大100人の留学生を受け入れ、総額約5.3億円の支援を行うと発表した。本学では16人の若手研究者も受け入れるという。
米国の大学に在籍または入学予定の学生を対象に、本年度秋学期から正規生・非正規生として受け入れる。正規生は、日本国籍を有する、もしくは有効な在留資格を持つ学生を対象に、追加実施される9月入学の入試を課した上で、本学で大学院生を、APUで学部生を受け入れる。非正規生の場合、科目等履修生などとして、学部・大学院で受け入れる。大学院入試については、9月入学の入試を実施している研究科と調整を行うという。
正規生は、入試の結果に基づき大学が定める奨学金や学費減免(APUのみ)の選考対象にもなる。科目等履修生の履修料は全額免除される。
また、住居支援として、希望する支援対象者を各大学の国際寮やセミナーハウスで受け入れ、寮費などを免除する。日本への渡航については、費用の補助や相談の受け付けといった支援策を講じる。
日本学生支援機構(JASSO)のサイト上に加え、本学では教学推進課・国際課に、APUではアドミッションズ・オフィスにも、それぞれ連絡窓口を設ける予定だという。
立命館は「今後も、国際的な教育・研究環境の維持と、学生・研究者一人一人の挑戦を支えるため、柔軟かつ積極的な対応を進めてまいります」としている。
(小林)