第20回統一地方選挙に合わせて、本学の各キャンパスに「不在者投票請求サポートブース」が設置された。本企画は「下宿生でも投票できます!プロジェクト」と立命館生協学生委員会の共催で、住民票を移していない下宿生が下宿先から不在者投票を行うためのサポートを提供している。ブースでは不在者投票制度の仕組みに関する説明を受けることができ、投票用紙などの必要書類を請求するための用紙の記入のほか、全国の市区町村における選挙実施の有無や時期の確認も可能になっている。
本プロジェクトの満壽居春希さん(産社4)と大阪大大学院の松尾遼太郎さんは「下宿生は投票へのハードルが高い」という自らの経験に着目し、本企画を考案した。過去には衣笠キャンパスでトークイベントなども行っていたが、3度目の開催となる今回は大阪いばらきキャンパス、びわこ・くさつキャンパスにもブースの設置を行い、活動範囲を広げている。
活動を通して、満壽居さんは「下宿生でも投票できるということを知らない学生は少なくない。まずは下宿生にも投票する権利があるということを広めていきたい」と現状を話す。また下宿生に対し「下宿生が投票しにくい状況にあるというのは事実。面倒くさいと感じるのは悪いことではないので、こうした制度の課題点から考えるきっかけにしてもらいたい」と呼びかけた。
松尾さんはこのような支援制度について「全国の大学で展開していければと考えている。大学生が選挙に関心を示していることや、下宿生は投票に行きづらい状況にあるということが社会的に認知してもらえるようになると思う」と今後の展望を述べた。