7月5日から8日にかけ、活発な停滞前線の影響で西日本の広い範囲で記録的な大雨となった。京都府をはじめとする計11府県に対して大雨特別警報が出されるなど歴史的な豪雨となり、この影響で西日本各地に甚大な被害がもたらされた。
京都府では、降雨による増水の影響で、桂川・園部川・鴨川など府内の河川で氾濫危険水位を超え、一時氾濫する恐れが高まった。桂川が流れる嵐山の渡月橋は全面通行禁止となり、鴨川の三条大橋付近の護岸が崩落した。
また大雨により京都市内は洪水や土砂災害への警戒が強まり、本学衣笠キャンパスがある北区衣笠学区にも避難指示が出された。6日午後7時の時点で上京区、中京区を除く9区で25万8138世帯58万6043人に避難指示、1947世帯4551人に避難勧告が出された。滋賀県では大津市や草津市などで洪水警報が出され、琵琶湖が氾濫注意水位を超えた。
交通機関にも大きく影響し、JR西日本ではほとんどの在来線で運転を見合わせ、阪急など私鉄にもダイヤの大幅な乱れが生じた。また、山陽新幹線では線路内に土砂が流入し、7日は始発から運行を見合わせた。高速道路も西日本の多くの区間で通行止めとなり、四国と本州の間の陸路での行き来は一時できなかった。
また、本学の学生生活にも支障をきたした。全キャンパスで5日の5限以降の授業が休講、6日の授業については、BKCでは終日、衣笠キャンパスでは3限以降、OICでは4限以降が休講となった。7日は一部補講が行われる予定であったが、全キャンパスで終日休講となり、立ち入りが禁止された。
6月の大阪地震から関西では大きな災害が続いている。被災した地域の一日も早い復興を願うばかりだ。