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Sustainable Week 2017特集

2017年10月1日~6日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催される学生イベント「Sustainable Week」。

BKCを”小さな地球”と見立て、SDGsにおける17のゴールに学生団体が主体的に取り組むイベントで、様々な分野で活動する学生団体が、活動内容や専門性を活かして「持続可能な社会」を表現し、社会を巻き込んだ企画を実施します。

この特集ページでは、Sustainable Week関連の記事をまとめてご紹介しています。

「Sustainable Week」BKCで10月開催 学生団体が社会問題解決をテーマにイベント開催

2017.7.21

学生が企画する、学園を挙げた一大イベント「Sustainable Week」が2017年10月1日(日)~10月6日(金)に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催される。

「Sustainable Week」は学内のサークルや研究室、学生団体などが参加し、学生同士の連携によって、世界で起こっている問題への解決へ向け主体的に取り組むという、次世代のキャンパスモデルとなることが期待される。

国連が定めた17個の開発目標

国連は、2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」において、17の達成目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択した。今回のイベントでは、国連のSDGsの取り組みと絡め、BKCを“ひとつの小さな地球”と捉え、SDGsをBKCにおける1万人規模の社会問題にアレンジし、学内で17個のSDGsを達成することを目標としている。SDGsの取り組みは、世界のみならず日本でも北海道大学などが実施しているが、こうした17のSDGsの目標を学生団体が1団体で1ミッション担当するという発想は、日本初の試みだ。

またBKCと滋賀県の連携にも注目である。2017年6月に開催された「滋賀×SDGs」のイベントの中で、滋賀県は県としてSDGsの活動に取り組んでいく姿勢を表明したばかりだ。そういった経緯もあり、SDGsという目標に対して、BKCで同イベントを主催するSustainable Week実行委員会と滋賀県が、共に全国に先がけて大学と県との連携が自然と行われた。

学生と県との連携は厳しい点もあるが、大学として立命館地球環境委員会などがしっかりとバックアップすることで、滋賀県との連携が可能になった。滋賀県としてSDGsに取り組んでいくということも、他の県にはない、特色ある試みだとして期待される。

今回のイベントは、学内の環境システム工学科が主体となって取り組んでいる。そもそも「Sustainability」とは、環境のみならず、社会・経済が加わることで、より広い視野で物を考えることができる、という考え方だ。持続可能な開発のためには、この、環境・経済・社会をバランスよく取り組んでいく必要がある。Sustainable Week実行委員会・実行委員長の馬場亮輔さん(理工4)は、「環境問題というのは二次災害的だ」と話す。馬場さんによると、経済的・社会的に問題を見た場合、環境はあくまで結果としてついてくるものであり、「17個のSDGsを達成しなければ環境問題も解決しない」という。また、「環境問題に取り組む人は、全体に視点を持つことに長けており、そういう意味でも環境システム工学科が主導して取り組んでいく意義は大きい」と語った。

まだまだ課題こそ多いが、SDGsに懸ける強い思いを持った学園のリーダーたちが、力をあわせて「Sustainable Week」を成功に導こうとしている。学園を懸けた一大イベントの今後の動向に期待だ。(花田)

Sustainable Week:持続可能な開発目標(SDGs)の達成に挑む学生団体

2017.8.20

10月1日~6日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催される学生イベント「Sustainable Week」。開催まで3か月を切り、参加する各学生団体や同イベントの実行委員会は着々と準備を進めている。

今回は参加する団体の中から、ジェンダー・LGBTQに関する活動を行う「color-free」と、理工学部プロジェクト団体「ロボット技術研究会(RRST)」の代表に、Sustainable Weekでの活動について話を聞いた。

同イベントでは、BKCを「ひとつの小さな地球」と捉え、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」をBKCにおける1万人規模の社会問題にアレンジし、学内で17個のSDGsを達成することを目標としている。17個のSDGsに対して、1団体が1ミッションを達成することで社会問題解決に挑む。

SDGsのうち、5番目の目標である「ジェンダー平等を実現しよう」に取り組む「color-free」は、ジェンダー・LGBTQに関する活動を行う学生団体だ。日本人の約7.6%がLBGT(レズ、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)であるといわれるが、ジェンダー平等な社会の実現に向けて活動している団体は日本ではまだ少ない。同団体は他大学の団体とは違いオープンサークルとして活動しており、当事者以外でも入会することができるという。そんな強みを生かし、ジェンダー平等へ向けた活動を発信して、一般の人にもジェンダー問題に興味を持ってもらうことが参加の狙いだ。

color-freeは、Sustainable Weekで「BKC-バルーンに気持ちを込めようキャンペーン-」と題した企画を行う。LGBTのテーマカラーである「レインボーカラー」になぞらえ、来場者にメッセージを書いてもらい、イベント最終日にメッセージカードを入れたバルーンを空に放つ「バルーンリリース」を行う予定だ。

代表の加藤耀さん(生命4)は「LGBTの活動に関心を持ってくれている一般の方は意外に多い。Sustainable Weekでは興味のない人にどれだけアプローチできるかが課題だ。ジェンダー平等を実現して、マイノリティーの方々が、自身をもって生きられる社会をつくりたい」と話した。

ロボコンに出場するRRSTのメンバー

SDGsの9番目の目標「産業と技術革新の基盤をつくろう」に取り組むのは、理工学部プロジェクト団体「ロボット技術研究会(RRST)」だ。同団体はロボットの制作を行って大会出場や地域の工作教室などボランティア活動も行う。

代表の森田崇文さん(理工3)は、Sustainable Week実行委員長の馬場亮輔さんらの熱意に動かされ、イベント参加を決めたという。「Sustainable Weekでは、普段の活動では交流できない他学部や他団体と協力してイベント成功を目指している。様々な視点から意見を聞けるのはとても有意義だ」と話す。実際に同イベントは学生が主導し、参加するのも学生団体だ。各団体が協力して準備を進める中で、森田さんらロボット技術研究会のメンバーも、成功へ向けモチベーションも上がってきたという。

ロボット技術研究会(RRST)はSustainable Weekde「Technologyを体感しよう!」と題した企画で、科学技術の面白さをロボットを通して伝える。NHK学生ロボコンにも出場したロボットや、2足歩行するロボット、ラジコン型のものなどを展示し、地域の小・中学生向けにデモ走行や操縦などを体験してもらう。将来を担う子供たちに「ものづくりへの意識づけ」を促す狙いだ。

Sustainable Weekでは、今回紹介した2つの企画のほか、17のSDGsになぞらえた様々な企画が予定されている。各企画については、同イベントのホームページやTwitter・Facebookなどで情報発信を行っている。気になる企画、参加してみたい企画を探してみてはいかがだろうか。(吉武)

Sustainable Weekを終えて:実行委員長・馬場さんインタビュー

2017.11.08

学園全体を巻き込んでの大イベント、Sustainable Week(以下、SW)が終了した。約30の学生団体が思い思いのSDGsを表現し、注目を集めた。参加者は合計で2300人にのぼるなど、イベントへの関心の高さが浮き彫りとなった形だ。今回は、学生団体を束ね、企画の代表を務めた、SW実行委員会・実行委員長の馬場亮輔さん(理工4)に話を聞いた。

馬場さんはSWを振り返り「企画を進めていくにあたってはチームの力に支えられた。1人で理想を掲げても、何も実現できない。企画内容に共感し、一緒に頑張ってくれる人がいるから、初めてのことや困難そうに見えたことでも成し遂げることができた」と話す。

南草津駅周辺の商業施設に入居するUDCBK(アーバンデザインびわこ・くさつ)でSDGsについての理解を深めようと講演会を開くなどして、地道に認知度向上に努めてきた。講演会にはママさん主体のNPO団体・行政職員・子持ちの親といった比較的意欲の高い人が集まるため、新しい活動や出会いも生まれやすいという。そうしたコミュニティの存在は、学生が考えていることを地域社会へ向け、発信するための窓口になりうる、価値あるものだ。大学職員や地域の方が一緒になって学生の話を汲んで、それぞれができること・目標を加味していくことで、大きな波が起こりうるのだ。

また馬場さんは、大勢をまとめていくに際して「参加に名乗りを挙げてくれた学生団体が取り組みたい企画をどれだけ実現させるかが大事だ」と語った。当初は「自分が掲げた理想をみんなにやってもらえばいいや」と思っていた。だが、SWを進めていく中で「自分の理想を100%貫くよりも、みんながやりたいことを寄せ集めてやった方が、より面白いイベントになり、チーム自体も大きくなる。みんなの理想を等配分して考えていくことが一番大事なんだ」と気づかされた。みんなの意見を取りまとめ、企画を実現していく上ではしんどいと思うこともあったが「みんなと一緒にイベントを作っているというやりがいがあったから頑張りきることができた」と終わりをこう締めくくった。

大勢をまとめるという点で、企画への思いをどういう風に第三者へ伝えていくのか、また、企画を実施している理由をどのように伝えていくのかが課題として残ったものの、来年度以降もSDGsのイベントは続けていきたいとしており、社会問題解決への思いは次へ託された。

【11月号紙面より】BKCから社会問題を解決:Sustainable Weekが開催

2017.11.17(11月号紙面より)

10月1~6日、びわこ・くさつキャンパスでSustainable Week(以下、SW)が開催された。学生が主体となって、国連が掲げるSDGsの17個の達成目標を学内版の達成目標と捉え、1団体で1ミッションを担当。様々なイベントが行われ、参加者は合計2300人以上にのぼった。関わった学生は約700人。学生主導のイベントとして今後の見本を作った。

様々な企画が開催されたSWだが、2、3日には学生の自主性と行動力向上を目的に、BKCインキュベータに入居しているベンチャー企業の方を迎えて講演会が開かれた。ユニゾンファブリク代表の岡田孝浩氏(経営学部卒) は経営者に必要なこととして、責任感・決断力・考察力を挙げた。「いざ決断するとなった時、リーダーは意外と孤独」と述べつつも「なかなか相談出来ないからこそ、自信を持って決断するしかない」と自身の経営観について語った。

5、6日にかけては、学生にZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス) について知ってもらおうと、未来の住宅を提案する企画が行われた。ZEHとは、電気代節約のためエアコンを使用しないといった「我慢する省エネ」ではなく、健康かつ快適な状態の中で「無理のない省エネ」に取り組もうとする考え方だ。それを可能にするのが入れ子構造だ。入れ子構造にすることで、外気の影響を遮蔽しつつ光や風を効果的に取り入れることができる。またこの構造は、住まい手の家族構成の変化に応じ、多様な生活スタイルに対応できるという点でも有効だ。

SWでは、ZEHに人が生活する上で必要不可欠な水という観点を加えた。住宅の模型を例に、水の無駄をなくし、繰り返し使うことを家単位で取り組むコンセプトを紹介した。

本学理工学研究科の織田浩平さんは「SWを通して他の団体との繋がりができた。それぞれの学生が個として活動してはいるが、イベント成功という大きな目標は同じ。そのおかげで成功に導けた」と活動に手応えを感じたようだ。

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