新型コロナウイルスの感染拡大により、本学では春セメスターにWeb授業が導入された。その授業の一部では、自分の好きな時間に受講できる授業形態がとられている。
このような状況下で、学生の生活リズムが乱れている。本紙が行った「コロナ禍における学生生活実態調査」では、64・4%の学生が、昼夜逆転現象が「起きている・やや起きている」と回答した。生活リズムについては見直さなくてはならない。
昼夜逆転の問題性について、特に知られているのが睡眠障害のリスクの増大だ。日本薬学会によると、人間は約25時間の「概日リズム」を持つという。また、そのリズムは地球の自転周期である24時間に合わせるために、睡眠や摂食、日光を浴びることでリセットされる。昼夜逆転のままであるとそのリズムが正しくリセットされず、慢性的な睡眠不足を引き起こす。
ではどうすれば、昼夜逆転を解消することができるだろうか。ここで1つの簡単な方法を提案したい。それは「次の日の予定を決め、朝に起きる目標をつくる」という方法である。例を挙げると、朝の占いをテレビ番組で確認したり、ごはんを3食に分けてしっかり食べたり、バイトのシフトを朝にするという目標を設定してみたりするということである。目標を用意すれば「今日は夜ふかししちゃおっかな」という自分を律することができるだろう。そして目標は、規則正しい生活の支えとなる。
「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」。これは元メジャーリーガーの松井秀喜氏も座右の銘にしている言葉だ。
ついつい夜ふかしをしてしまう自分の心を変える。授業に向き合う自分の心を変える。そうすることで、習慣が変わり、ひいては人生が変わる。
コロナ禍の生活は、誰もが未経験だ。だからこそ、大学生として自律的に生活習慣を再考し、心を変え、人生を変えていこう。