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スパイウェア検知1億7千万件 立命館・情シスが年間報告

本学のファイアウォール(防壁)のIPS(不正侵入防御)機能で検知・防御しているサイバー攻撃のうち、利用者が入力した情報やコンピューター内に保存された情報を抜き取る「スパイウェア」による不審な通信を検知した件数が、2024年度で1億7281万件超と前年度から倍増した。

本学情報システム部が1日、教育・研究向けの情報システム基盤の整備実績や利用実態をまとめた、2024年度のアニュアルリポート(年間報告書)を公開した。

プリント管理システムの保守サポート終了を受けてシステムを更新。卓上プリンター160台、複合機91台も更新した。プリントステーションなどで持ち込み機器から出力された印刷ジョブ数の割合は、大阪いばらきキャンパス(OIC)が最多の16.68%などと、全体的に増加傾向にある。

20年度以降増加傾向にあった印刷総ページ数は、23年度とほぼ同程度だった。OICの「ICT-Lab.」にある大判プリンターの利用回数は毎年増加傾向にあり、24年度は1806ページ(前年度比約193%)に上った。

「Microsoft(マイクロソフト)365」のデータ保存容量の仕様変更を受け、学生へのOneDrive(ワンドライブ)割り当て容量が1テラ・バイト(TB)から100ギガ・バイト(GB)に変更された。2020年度以降、毎年100TBずつ増えていた全オンラインストレージ利用者のデータ総容量は、24年度当初は459.6TBだったが、年度末には411.4TBと落ち着きを見せた。

学外からRAINBOWネットワークに接続する「VPN(仮想プライベートネットワーク)接続」の実利用者数は1万713だった。新型コロナウイルス禍で利用者が増加して以来減少が続いているが、コロナ禍前と比較すると依然として高い水準だ。学部別の利用率は、情報理工学部が最多の54%で、続いて政策科学部(32%)、法学部(28%)だった。

学内からインターネットへのアクセス回線の利用状況は、開講期で最大15.49Gbps(ギガ・ビット毎秒)。最大で帯域の約78%の通信量を占めた。増加傾向にあることから「利用状況を注視し、回線の増強を計画する」としている。西園寺記念館(京都市)やアカデメイア立命21(同)など、キャンパス敷地外の施設のネットワーク接続については、通信速度が100Mbps(メガ・ビット毎秒)の回線から1Gbpsの回線に増強された。

(小林)

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