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BBP ボードゲームイベント開催 自分の「人生最期」を共有するきっかけに

7月5日、衣笠キャンパスのBeyond Borders Plaza(BBP)にて、本学学生が運営する団体「MooM(ムーム)」が企画した「Play The Board Game 人生最期を考えて楽しくシェアしよう ~人生について考えるボードゲーム~」が開催された。本企画はボードゲームを通じ「楽しく人生最期をどう生きたいか」を考えて話し合うもの。幅広い学生を対象に、参加者の募集や企画の実施は、日本語と英語にて行われた。

参加者はボードゲームを通じ、他の参加者に向けてこれまでの人生における後悔や、理想の人生の最期について共有する。このボードゲームは、MooMが若者でも人生最期などについて考える機会が得られるよう、開発に着手した。現在も開発中であり、今回の企画は効果検証の一つとなる。

ボードゲームを通じて「人生最期」について考える

参加者の木谷晴香さん(産社4)は以前、親の介護について描かれた映画を見た際、自分の死について考えたという。その上で「以前も考えていたつもりではあったが、このゲームをやってみたら全く考えていなかったことに気づいた。このような機会は定期的に必要である」と感じたそう。また、同じく参加者の江間圭一朗さん(文4)は「仲の良い人同士であっても人生の最期については話さない。だからこそ他の人の考えを聞けたのは新しく、刺激的であった」と語った。

理想の「最期」について紹介し合う

本企画を主催したMooM代表の大村将史さん(産社4)は、人生の最期を自分の望む形で迎えるためにも「人生最期に関する考え」を事前に大切な人たちに共有しておくことが重要だと話す。また主催者として「ボードゲームによって人生の最期に関する考えを楽しみながら話し合っている様子が印象的だった」と振り返る。さらに企画後、人生の最終段階についてより深く考えられたという意見や、ゲーム自体がとても面白かったという意見が寄せられた一方、大村さんは「ゲームを楽しむ時間と人生の最期について考える時間のバランスをとることの難しさも感じた」という。

MooMは今後について、本企画から得られたデータをもとにゲームを改善し、学生のみならず社会人や高齢者など、幅広い年齢層の人が大切な人と人生の最期について共有できる機会を創出していくとの展望を示した。また「家族でゲームをする機会を設けることで、人生最期に関する考えの家族間共有にどのような効果がみられるか」について検証していくとした。(鈴木棟)

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