8月5日、6日の2日間、本学の衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス(BKC)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にてオープンキャンパスが行われた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類感染症に移行してから初めての開催となる今年は、両日合わせて全国から約19,000人の来場者が集まり、キャンパス内は来場者たちの新鮮な空気で満たされていた。オープンキャンパスでは学部紹介に加え大学での学びに触れる模擬講義の開催、さらに現役の学部生による学生企画、個別相談が用意された。またキャンパス全体を回るキャンパスツアーも実施され、構内には賑わいが見られた。
法学部紹介&模擬講義
来場者に向けて各学部の紹介が行われ、法学部の学部紹介が行われた存心館(衣笠キャンパス)の教室では来場者で席が埋め尽くされていた。各学部の授業内容を体験できる模擬講義も開催され、5日は法学部で副学部長を務める村上剛教授が登壇。「『フェイクニュース』と民主主義」をテーマに、約40分間の授業を行った。村上教授は大学での授業の様子を受験生に伝えるために、大学で学ぶ「コアな話」にまで言及することを目指したという。また、そのための講義方法についても「使用する専門用語や統計情報の選択を行い、簡素にまとめた」と工夫を語る。さらに、受験生に向けて法学についての多様性を伝えることを意識していたそう。「法を狭く考える人は多い。しかし実際には他分野の学問領域を総動員して学んでいく。本日の授業では心理学の考えを取り扱っていたように、多角的な視点から法学・政治学を取り扱っていくということを伝えることができたと思う」と振り返った。
国際関係学部 学生企画
衣笠キャンパスの奥まった場所にある明学館では、国際関係学部の学生による学部紹介や学生生活についての発表が行われた。大教室の後方いっぱいまで参加者が詰めかけ、一時は立ち見の参加者が出るほどであった。学生による発表のあとは個別相談会が開催され、現役学部生らと参加者の間で活発な交流が見られた。
静岡から参加したという高校2年生の女子生徒は、国際関係学部と産業社会学部の学生企画を楽しみに来場したという。実際に国際関係学部の企画に参加し「英語を頑張ろうと思った」と大学での学びに意欲を見せた。また、衣笠キャンパスの印象について「緑が多くてきれい。落ち着いている雰囲気だった」と語った。
学生スタッフとして受験生に学生生活を語った杉本泰良さん(国関4)は、参加者の大学進学に対する純真な気持ちに触れ懐かしさを感じたという。「この大学に入学したい、という受験生の純粋な気持ちを感じた。参加者が退屈しないように、大学生らしい生活などを面白く話すことを心がけた」と企画を振り返った。
映像学部 施設・設備および制作の作品紹介
映像学部の学部棟である充光館では、映像学部の施設や設備のほかに、学生らが制作した作品の紹介などが行われていた。学部生らが充光館の各所に常駐し、参加者らへ即時対応可能な体制で望んだ当日。充光館2階でMR(Mixed Reality、複合現実)を使ったAED教材の展示を担当した室井克仁さん(映像4)は、実際に展示を体験した参加者の「こんなものが作れるんだ」との新鮮な反応に期待を寄せる。未来の新入生に向けて「大学には楽しいことがたくさん待っている。ぜひ自分が楽しめることに没頭する時間を作ってみては」とメッセージを贈った。
同じ建物でMA(Multi Audio、音響編集)の展示を担当した山田茉旺さん(映像3)は「たくさんの参加者に来ていただいた。実際に機器の操作を体験してもらったことで、さらに興味を持ってもらえたのでは」と手応えを感じたという。同じく同展示を担当した上田里紗さん(映像3)は「(MAが)映像制作のどの段階の作業なのかを説明して、なるべく丁寧に分かりやすく伝わるよう意識した」と振り返った。最後に、山田さんは「私は映像学部に入って良かった。入る前は気負うことがあるかもしれないが、不安に思わず飛び込んできてほしい。きっと楽しめるはず」と未来の新入生へ向けて想いを語った。
(奥野、小野、西澤、篠原)