本学総合心理学部は8月23日、学部創設5周年を記念し、記念シンポジウム「顔身体の進化と文化」および記念セレモニーを開催した。
これらの企画は、2016年に開設した総合心理学部の歩みを振り返ると共に、心理学に関する最先端の学術研究成果を発信することを目的としたもの。心理学に関するさまざまな分野の第一線で活躍する研究者らによって、それぞれの立場から顔や身体の在り方について研究事例が紹介された。
本学は2001年、文学部に心理学科を設置。その後、学科再編・統合を経て2016年に総合心理学部を開設。人の心理にまつわる事件や事故の増加が社会問題となり、社会の期待を受けての学部展開だったという。現在は、認知や発達、広告制作やインタビュー手法の開発といった多彩なゼミが設置されている。
今年度から学部長を務めるサトウタツヤ教授は「生活の質を高めることに貢献したい。そのために、教員がそれぞれの専門性をもって、学部を越えた領域横断型の研究を進める」と学部の展望を語った。また、国家資格である公認心理士の育成を見据えた院接続や、地域や学部、学生にも開かれた人材育成に取り組むとしている。(小野)