立命館大では8月28日から9月16日まで、ユネスコチェア「文化遺産と危機管理」が実施された。
この研修は2006年にユネスコチェアに認定されて以来、立命館大学歴史都市防災研究所で行ってきているもので、国内外問わず文化遺産保護と防災の専門家を招いて、文化遺産および歴史都市の価値を踏まえた防災計画を作成する手法を習得することを目的としている。
今年度は、独立行政法人国立文化財機構の研究員が講師として動産文化財の救出などについて研修を実施したほか、外部講師の講義を室員が聴講し、世界の文化財防災について学んだ。
最終日には立命大を会場に、研修者による国際研修の成果報告やこれからの動産・不動産の文化遺産防災と国際的な協力についても話し合う公開シンポジウムも開催された。
《ユネスコチェアプログラムとは》
高等教育機関における教育・研究活動を大学間ネットワークの中で推進し,国境を越えた知識の交換を促すことを目的としている。ユネスコチェアプログラムは、1992年の事業開始後、ユネスコ加盟国の高い関心を集め、2007年10月末時点で、125ヵ国の760教育・研究機関において、630のユネスコチェアと67のユニツインネットワークが設立されている。