12月3日、本学大阪いばらきキャンパス(OIC)にてOIC祭典が開催された。
4年ぶりに設置された屋外の特設ステージ「空のプラザ」では、さまざまな団体がパフォーマンスを披露した。オープニングを飾ったのは、創作ダンスサークルcollashとアカペラサークルEmpire Castによるコラボステージ。Empire Castの代表である池内咲葉さん(政策2)は「オープニングステージを担当するにあたって、盛り上がる曲を選んだ。アカペラを初めて聞く方にも、生の演奏を聴いて楽しんでもらえれば」とコメントした。
オープニング企画に続いて、K-POPカバーダンスサークルSteppin’が登場。曲ごとのコンセプトに合わせた衣装をまとい、メドレーを含めた4曲を披露した。クライマックスに近づくにつれ歓声は大きくなり、会場は拍手に包まれた。Steppin’のパフォーマンスを見た来場者は「K-POPが好きで見に来た。曲が変わるごとに会場の雰囲気も変わり、ダンスに引き込まれた。とてもかっこよかった」と話した。
本学落語研究会が主催する「立命学祭寄席 in OIC」が、B棟のカンファレンスホールにて行われた。本公演では落語だけでなく漫才、大喜利と幅広い演目が行われ、観客の笑いを誘った。金屏風を背景に漫才を披露した上田琉聖さん(文2)は本公演について「衣笠祭典と異なり、幅広い年齢層のお客さんに来てもらえた。活動を多くの人に知ってもらうことができてとてもうれしく思う」と振り返った。
模擬店企画では20団体が参加。豊富な商品を学生たちが考案し、販売した。総合心理学部 高橋康介ゼミは「君はかける?? 昆虫食パンケーキ!」を出店。パンケーキにかけるトッピングとしてチョコソースやはちみつなどに加えて、コオロギパウダーを提供し、来場者は好みに合わせてトッピングを選ぶことができた。
高橋ゼミでは認知心理学や情報学を研究している。高橋ゼミに昆虫食に対する嫌悪感について研究をした学生がいたことをきっかけに、ゼミを挙げて昆虫食を広めようと活動を始めたという。SDGsにも関係しており、昆虫食の発展によって持続可能な社会をつくることを目指している。
コオロギパウダーをトッピングした来場者は「今まで昆虫を食べたことがなかったため興味を引かれた。きなこのようで、食べやすい味だった」と話した。
全キャンパスで行われている学園祭公式キャラクター「リッツ・ブラザーズ」との撮影会。本祭典ではOICアリーナにて開催された。それぞれのキャンパスに合わせたフォトスポットが各祭典で展開されており、OICでは新キャンパスに向けたスタイリッシュなイメージで制作されている。
リッツ・ブラザーズのOIC担当であるオスカーは「写真会やグリーティングでたくさんの人と交流できたよ〜! 学園祭テレビにも出演できて本当に楽しい1日だったなぁ〜! みんなも学園祭楽しめたかな?」と今日の思い出を振り返った。
同OICアリーナでは、学内のゼミなどが研究を発表する「OIC Labo企画」も行われた。映像学部のゲームゼミではゼミ生が制作したゲームを遊ぶことができ、さまざまな年代の来場者で賑わった。ゼミ生の松井彰太さん(映像3)は「研究成果として作成し評価される場合と、こうして実際に子どもたちに遊んでもらう場合では見えるものが違い、勉強になった。誰でも楽しく遊ぶことができるように難易度調整をするなど、イベントならではの出来事もあり新鮮だった」と語った。
B棟1階イベントホールにて開催されたフリーマーケット・縁日企画では7団体が参加。本学古着サークル「ふるりつ」による「ふるりつマーケット」ではさまざまな洋服が手頃な価格で並べられた。本団体代表の児島柊太さん(経営3)は「普段は古着を買わない人も今回の企画を通じて古着に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。
縁日では茨木ご当地ソフトクリームプロジェクトによる「ソフトクリーム釣り」が登場。家族連れなどが参加し、ソフトクリームやケーキ型の人形を釣り上げた。本団体は、ソフトクリーム総合メーカーである日世株式会社と共同で設立。地域貢献を目指し、企業と連携したコラボ商品の開発や縁日での活動などを行っている。土井若菜さん(心理3)は来場した家族連れに対し「子どもたちが楽しんでくれており、少しでも地域貢献できているかなと思う」と語った。
終盤のステージ企画では最も人気のあった模擬店を投票で決定する来場者参加型のランキング企画「モギ-1グランプリ」の結果が発表された。1位に輝いたのは本学陸上競技同好会(RAC)の「陸サーのど根性ぽてと。」。RACは手書きで占いを書いたポテトを販売しており、店長の丸尾爽太さん(心理1)は「時間のかかる作業だったが、この努力の結果獲得できたグランプリだと思う。店長を任され最初は不安もあったが、ポテトを購入してくれた人と仲間のおかげで楽しい学園祭になった」と受賞を喜んだ。受賞団体にはそれぞれ順位に応じた額の生協食事券が送られた。
OIC祭典のエンディング企画を彩ったのは音楽サークル「PEACE」とストリートダンスサークルの「関西Wall Street」によるステージ。観客には事前にさまざまな色のペンライトが配布され、ステージの開始前から客席はにぎわいを見せた。
第一幕では関西Wall Streetがパフォーマンスを披露。八つの音楽ジャンルに合わせたバリエーション豊かなダンスで観客を沸かせた。チームに所属する大谷ゆうやさんは「今回のステージには精鋭を集めて臨んだ。レベルの高いダンスを見てもらえたのではないか」と述べた。
第二幕はPEACEによる音楽ステージ。インストセッションバンドである「POLYPLUS」の「ranki」「legal」の2曲を演奏した。サックスを演奏した橋田朋希さん(情理3)は「音楽の楽しさを演奏で伝えられるのは楽しい、と再確認できるステージだった」と振り返る。
続く第三幕ではPEACE、関西Wall Streetがコラボパフォーマンスを披露。演奏に合わせ、少人数単位でアドリブを交えたダンスを行い、歓声が上がった。橋田さんは「関西wall streetとはリハーサルで初めて合わせたがうまくできた」と満足した表情を見せた。ステージのクライマックスでは銀テープが客席に降り注ぎ、OIC祭典を締めくくった。