「もしもアクション! 大学生のための防災教室」が11月18日、存心館402教室で開催された。本学サービスラーニングセンターの衣笠学生コーディネーターが主催し、「防災寺子屋・京都」の太田興さんの講演会と参加型ワークショップを開いた。
パネルを用いて地震の説明をする太田さん=18日、衣笠キャンパス太田さんは地震が発生する過程をパネルを用いて解説し、「(2030年代に発生が予想される)南海トラフ巨大地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み、ユーラシアプレートが耐えられず跳ね返ることで発生する」と話す。
跳ね返る前にもプレートが曲がりひびが入るといった状況が、阪神・淡路大震災以降続いていることを伝え、南海トラフ巨大地震の前に内陸地震に気を付ける必要性を強調した。
地震対策については「水や食料の前に安全空間の確保が重要だ」と話し、被災後は救急車や消防車の不足が予想されるため「怪我なく生き残った後は地域の集合場所に行き、皆が無事であることの確認やどこへ救助に向かうのかといった相談をしてほしい」と呼び掛けた。
講演後、参加者はグループで「防災ワークショップ」に取り組んだ。身近な商品が描かれたカードを組み合わせて、歯ブラシや照明器具の代用を発表した。
歯ブラシの代用を考える参加者=18日、衣笠キャンパス今回の防災教室について、学生コーディネーターの片桐楓さん(産社2)は「防災について考えるきっかけになれば」と語った。
本学学生の多くが下宿生であることについて、太田さんは「(阪神・淡路大震災で)学生は近隣住民とのつながりがなかったために発見してもらえず、親御さんがわが子の遺体を発見するケースがあった。近所と顔見知りになっておくと助けてもらったり発見してもらえるかもしれない」と助言した。
(国島、松山)
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