以学館理容室(衣笠キャンパス)が12月25日をもって閉店する。理容室の歴史と閉店の理由を、立命館生活協同組合に取材した。
閉店の時期について具体的な検討が行われ始めたのは今年のはじめ頃から。利用者数の減少と、ここ数年間1人で営業を担ってきた理容師の高齢も考慮して閉店が決まった。
当店は、1965年に立命館生協の店として営業が開始。立命館生協が管轄する以前、本学には業者が運営していた理容室があったが、1962年に設立された立命館生協が、理容室の経営を引き取る形となった。最近1、2年の利用者数は1日あたり約5人で、利用者の多くは教職員や卒業生だという。
立命館生活協同組合専務理事の酒井克彦さんは閉店に至った背景について「理容室に対する世間のイメージが、時代と共に変わってきているのではないか。びわこ・くさつキャンパスにも一時期理容室があったが、既に閉店している。昔は大学構内に理容室や靴屋があることが多かったようだが、今では珍しいものになってしまった」と述べる。
また本紙が取材を行うにあたり、約20年間勤務された理容師の女性から、組合員・校友に向けて、以下のメッセージをもらった。
「(閉店が発表されてから)この間、多くのみなさま方よりお言葉をいただいております。改めて、みなさんに愛されるお店だった、と心より感謝しております。このたびの閉店でご不便をお掛けすること、お許しください。永い間ありがとうございました」
入学当初から8度に渡り、理容室に通い続けた杉山敦規さん(産社2)は「初めは、学内に理容室がある物珍しさと価格の安さから、迷わず入店した。シャンプーは優しくて、散髪もとても良かった。理容師の方は柔和な雰囲気を持っておられて、積極的に話しかけてくれた。閉店と聞いて正直とても悲しい」と理容室への愛を語った。
なお、理容室のある場所は大学の建物であるため、来年1月末に大学へ返還される。跡地の運用は現在大学で検討中だという。(堀ノ内)
びっくりしました。
もう、30年以上前に利用しました。
もう一度伺いたいです。