12月20日金曜日、京都コンサートホール(京都市左京区)にて立命館大学交響楽団による第122回定期演奏会が行われた。演奏後、1000人を超える観客からの拍手はなかなか鳴りやむことが無かった。
立命館大学交響楽団は、本学の学生を中心とした130名からなる学生オーケストラ。1955年に創設され、「地域に根差した学生オーケストラ」という理念を掲げている。
1年の集大成でもある今回の定期演奏会では、「イーゴリ公」より韃靼人の踊り、ピアノ協奏曲第二番ハ短調OP.18、交響曲第6番ロ短調OP.74の三曲を披露した。同じロシアという地の三人の作曲家の音楽を、1曲目は情緒的、2曲目はロマンティックさ、三曲目は儚さといった三者三様の表現で観客に訴えかけた。
「若さ、学生ならではのプロにはない元気さが音に表れている。」「躍動感があって興奮した。」「音楽の背景にある景色が見えるようだった。」公演後、観客はそれぞれの感想を語ったが、共通して口にしたのが「素晴らしかった」の一言。真摯に音楽に向き合う団員の思いが観客に伝わっていた。(吉岡)