大阪のベンチャー企業「ネクストエージ」の副社長を務め、ウクライナ避難民に就業支援を行う、中井咲希さん(経営1)を取材した。ネクストエージが行う支援では、困窮するウクライナ避難民に日本から、IT関連の仕事を紹介している。ウクライナにIT技術者が多いことに注目した。
中井さんは高校時代、ビジネスコンテストに出場する機会があった。メタバース分野でのビジネスを発表したという。それをきっかけに「社会を幸せにする一つの手段としてのビジネスに興味を持った」と話す。コンテストでの活躍が認められ2022年2月末にネクストエージ副社長に就任。寄付や物的支援ではなく「仕事」に注目した理由について「働くことで自分で希望を生み出せるのではないか。また、仕事というルーティンがあることも心の支えになるのではと思った」と語る。
実際に避難民と接して「生の声を聞くことは情報として知っていることとは違う。責任が生まれる」と話した。
自分の興味があることで社会とつながることは嬉しく、人との繋がりが原動力だと話す中井さん。「大学生と副社長の両立は大変だが、学生であることを最大限活用して学んでいきたい」と今後の展望を語った。