5月29日、関西学生ホッケー春季リーグの女子1部決勝戦が天理親里ホッケー場(奈良県天理市)で行われ、本学の女子陸上ホッケー部が2季ぶり11回目の優勝を果たした。
本大会の女子1部では、本学を含めた計5チームが関西女王の座を懸けて対戦。昨年度の秋季リーグで優勝を逃した本学は「関西女王奪還」を掲げて大会に臨んだ。
総当たりリーグ戦の結果、本学は昨年度の秋季リーグ決勝戦で敗北した天理大を相手に決勝を迎えた。しかし、試合は0対0のまま本戦が終了。その後突入したシュートアウト戦では、両チームのゴールキーパーと各5人のシューターがチームを代表して対戦。大塚みなみ(経営1)と大嶋夏実(産社2)が立て続けにシュートを決めるも、結果は2対2の同点となった。試合はサドンデス戦までもつれ込み、本学は1人目の佐々木杏(政策3)がゴールを挙げる。その後はゴールキーパーの西垣りの(スポ健4)が相手選手のシュートを止め、本学は3対2で優勝を決めた。シュートアウト戦を振り返って「出場選手には、チーム全員が信頼を置いていた。自分を含めて全員が絶対に勝てるという自信を持っていたと思う」と語る佐々木杏果主将(経営4)。試合前はチーム全員で声を掛け合い、出場選手を鼓舞したという。
決勝戦を振り返って、佐々木杏果は「昨年度秋季リーグの決勝戦で天理大と戦ったときは、攻めるべきところで攻めきれず、守備の面でも相手にチャンスを与えてしまった。自分たちらしいホッケーを貫けなかったことが昨年度の敗因。今回も本戦では相手チームに押されている雰囲気があったが、粘り強い攻めと強固な守りを貫き通せたこと、そして得意とするシュートアウト戦に持ち込めたことが勝利につながったと思う」と述べる。また特に印象に残っている場面としてゴール前でのシュートブロックを挙げる。「相手チームに有利なセットプレーのときに、ゴール付近で鋭いシュートが打たれたが、ディフェンスが耐え抜いてくれた。このときにチームの強さを感じた」という。
さらに今大会では、佐々木杏果が最優秀選手賞(MVP)とアシスト王、髙木美沙希(経営3)が得点王、そして西垣がゴールキーパー王をそれぞれ受賞した。MVPとアシスト王のダブル受賞について、佐々木杏果は「チームのみんなのおかげ。アシスト王を獲得できたのも、ボールをつなげたメンバーや得点したメンバーのおかげで、自分のアシストが活きた。仲間の存在の大きさを改めて実感した」と笑顔で語る。
7月15日開幕の全日本大学ホッケー王座決定戦にも出場する本学。本大会での3連覇がかかるなか、佐々木杏果は「正直プレッシャーは大きい。でもチームの雰囲気は引き締まっていてとても好調。一人ひとりのモチベーションも高く、練習中の声掛けも増えたと思う。優勝というかたちで家族や先生方に恩返しをしたい」と試合への意気込みを語った。(下田)