近江鉄道株式会社(近江鉄道)は6月1日、近江鉄道バスの南草津-立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)間におけるダイヤの変更を行った。これにより午前7時45分の連節バスが増便されたほか、本学の3限講義に出席する学生の利用に合わせたキャンパス直行便が改めて設定された。
近江鉄道バスの利用をめぐっては、以前からバス停における混雑が指摘されていた。近江鉄道の近藤章博さんは「当初設定ダイヤより早く登校している学生が多く、バス待ち環境を改善すべく利用者の動向に沿った形で改正を検討した」と説明する。
混雑の背景にはバス利用者の増加がある。BKC地域連携課によると、今年4月におけるキャンパス滞留者数が、昨年4月のBCPレベル2の時期のものと比べて3割ほど増加していたことが分かっている。また、食マネジメント学部をはじめとする新学部・新研究科の開設により、利用者はコロナ禍以前と同水準となっている。
なお、BKC地域連携課は、バス利用を含む、学生の通学に関する声を収集する「通学手段に関するアンケート」を7月に実施するとしている。さらに、本学はこれまでも滋賀県、草津市と混雑緩和策の検討を進めてきている。2020年と2021年に行政などが交通社会実験を2度実施しており、2023年度には南草津駅前のロータリーの改修が予定されている。本学は、今後も近江鉄道や行政などと連携し、バスの利便性向上を図っていく方針だ。(鈴木麗、戸川、村形)